RFC さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
最高の俺たたエンド
1期の名作ぶりから、2期も継続視聴はもはや義務!
最後の2話が1クール後に伸びたので、
2周してのゴールとなりました。
【作品概要】
1期の続きです。
束の間の自由を勝ち得た
シンエイ、ライデン、アンジュ、セオト、クレナ。
レギオンに襲われ、万事休すでしたが、
ギアーテ「連邦」で目を覚ますところから始まります。
【作品に対する感想】
レビュータイトル通り、最高の俺たたエンドでした。
全てにおいて大満足です。
特に物語に関しては7点付けたいくらいです。
あまりにキレイに終わっているので、
アニメ化はここでお終いかな?
原作読んでみようか迷ってしまいます。
きつい物語が好きな方にはお勧めです。
1)物語
相変わらず濃ゆい物語ですね。
俺たたエンドってモヤモヤして尻切れ蜻蛉なことが
多いんですけど、今作の場合は綺麗に着地できています。
エピローグも完ぺきだったと思います。
{netabare}
というのは個人的な問題に関して
きっちり答えが出たからです。
これは上手いと思いました。
以降、世界の物語がどんな風になっていくのか
各陣営の深堀など興味深いですね。
{/netabare}
1点引っかかってるのは1期で死亡したと思われていた
シンエイをはじめとしたスピアヘッドの面々が生きてた件。
相当裏切られました。
いや、嬉しいんですけど。
2)作画
動的な作画として、戦闘シーンでのレギンレイブの
立体機動は相変わらず凄まじいです。
カメラもぐりぐり動きますしね。
この戦闘だけでも見る価値あると思います。
静的な作画として、シンエイの心の内をちょっとした
表情の変化に上手く乗せているなと感じました。
後シンエイの飲まれかけの狂気の笑みもね。
ところでEDの演出で赤色、青色をべったり塗ってるのは
どういう意図なんでしょう?
3)声優
声優というか、音響というか、
「殺してやる」のうねりがヤバかったですね。
四六時中あんなのが頭に響いてたら、
頭おかしくなりますわ。
4)音楽
OP「境界線」
自分の首を持って、首だったところから花が咲いている
カットが強烈過ぎました。
5)キャラ
➀シンエイ・ノウゼン
感情の起伏が極端に少ない
人間とはややコミュ障、レギオンとはツーツーという
変わった御仁なのは相変わらず。
ただこやつの最後の心の革新は
見事と言わざるを得ません。
EVAのシンジ君の補完くらい素晴らしかったです。
➁ウラディレーナ・ミリーゼ
理想を抱きつつ、目的のためには交渉・脅迫など
使えるものはすべて利用し動くようになったようです。
いいですね。
中身の伴わない理想で何も成し得ないことを知った
彼女は大きく成長したと感じました。
自分の本当にやりたいことを優先するならば、
ぬるいことやってる余裕なんてないはずなんですよね。
86との関係はすごいことになってますね。
女王陛下って…。
それだけ信頼関係が築けてると。
また、共和国内でも新しい風となっているようですね。
➂エルンスト・ツィマーマン
子供の前ではおどけた口調と態度。
表向きは高い理想を目指す、ご立派な大統領。
状況判断能力や洞察力もかなり高いですよね。
ただ時折見え隠れする、やや壊れ気味の部分。
1話視聴時点で、言葉面だけ聞いていてはいけない
人物だとは感じました。
なぜ彼がああなったのか見てみたいです。
➃フレデリカ・ローゼンフォルト
こういうお子ちゃま、癇に障ることが多いんですけど、
この娘の場合折れそうな心を必死で支えながらの
言動であることが伝わってきたので、大丈夫でした。
相手を想っての言動でもありますしね。
6)印象深いシーン
{netabare}
➀戦場を選択するみなさん
一番幼いクレナが
「もう十分」って言いだしたのが印象的です。
私的にはエルンスト同様に
「そこまでせんでも」と思います。
しかし彼らには彼らなりの価値観あるんでしょう。
仕方ないかなと。
➁レーナとアネットの関係
アネットと一応仲直りできたんですかね?
それが例え利害の一致からだったとしても
いいと思うんです。
1期の最後の方でお互いに
ボロクソに叩き合ったんですから。
そのうえで関係を築けるなら、それでもいいのかなと。
アネットの部屋でのやり取り、これだけで泣けてきますね。
➂ギアーテ連邦側の唯一の友人、ユージンご逝去
名前ありのキャラも遠慮なしですね、この作品。
死亡フラグ立てまくってるのを「やめてぇ(T_T」って
聞いてたらホントにそうなっちゃいました。
「今どきこんな解りやすくってのはないかも」って
希望は砕かれました。
死に様きつかったですね。
➃レーナ決死の防衛
レギオンの数おかしくね?
レーナがパラレイドで全プロセッサーを
指揮下に置いたシーンは鳥肌立ちました。
カールシュタール准将の去り際の表情がまた…。
この人も理想が折れた人なんだろうなと想像します。
➄シンエイの告白
生きたいと思ってない…。
だからやりたいと思うことがない。
初めてシンエイが自分のことを
不器用ながらしゃべってます。
気持ちはわかるんですけど、生きる理由が見つからないと
多分どうにもならないと思うんですよね。
理由は些細なことでいいと思うんですけど。
まあでもここで自分を見つめなおして言葉にしたから、
⑦に続いたと思うんですよ。
➅クズofクズ
共和国の皆さん、あの状況でよく生きてましたね。
助けてもらっておいてあの傲慢っぷりは
まさにクズと言っていいでしょう。
ただ、特権を享受し続けた人はそれが当たり前になって
異常とも思わなくなっちゃうんでしょうね。
目が覚める日が来るのか、そんな間もなく死んでいくのか。
この辺はリアリティあって、物語としてはプラス点でした。
胸糞悪いですけど(^^;
⑦再会
直前で書いたウマ娘2のレビューで、
「空っぽになった心は誰かに埋めて貰っても前に進めない」
と書きました。
抜け殻になったシンエイはちゃんと
自分で生きる理由を見つけました。
今までの自身をちゃんと見つめなおして、認めたうえで。
シンエイの一歩にすごく共感して視聴できました。
世界にとってはほんの些細なレーナの存在。
でもシンエイにとっては世界をひっくり返すほどの
大切な理由になったんですね。
穏やかに挨拶するシンエイの表情がもう神作画に神演技。
そらレーナ泣くわ!
そして私も泣くわ!!
後ろで笑いこらえてる元スピアヘッドの面々が
余計に泣かせるわ!!!
{/netabare}