koron357 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
人間の心理
全体的にミステリー色が強い作品でした。
でも、それよりも心理戦がすごい! という印象を受けます。
物語は、夜見山北中学の3年3組に転校してきた榊原 恒一が、クラス全体が何か隠しているような、怯えているような雰囲気を感じ、その謎を究明していく内にとんでもない惨事に巻き込まれていく。という感じです。
星で評価したものの具体的な理由です。
(作画)
見た感じ作画崩れはなかったように思います。
背景がとても綺麗です。いい感じの暗さで。
さらに一つ一つかなり絵が細かいです。
(音楽)
OPがアリプロ! ここまでアリプロの曲が合うアニメもないと思うほど、完璧です。
歌詞も物語の内容をより深く考える内容です。
EDは、いつも長いと感じ飛ばしてしまうのですが、AnotherのEDは静かなピアノ曲で歌っているのはAnnabelさん。
EDが切なく、短いと感じたのは初めてです。
またアニメ中に挟まれるBGMもここにこのBGMはすごく怖いっ! と感じるものがぴったしにきて、本当によかったと思います。
(キャラ)
よく言えば馴染みやすい。悪く言えばありきたり。
モブキャラで突飛なキャラはいませんでしたが、親しみやすいです。
でも、よく知らなかったキャラや、あまり思い入りがないキャラが突然いなくなったり、その逆であったキャラがいなくなると少し喪失感というか、物足りなさがあるかもしれません。
もう少しモブキャラについて深い心情や絆についてかかれているとよかったと思います。
(声優)
声優についてはあまり詳しくありませんので、知名度的には参考になるようなことは書けません。
ですが、原作未読だったとはいえ、キャラと声優の声質がどれもぴったしで驚きました。
絶叫も慌てた感じもこっちまではらはらしてくるような演技でした。
(物語)
一話一話、謎が多く、だんだん謎が解けていくのはすっきりします。
恒一と一緒にクラスメイトの態度や発言の謎を考えるのは誰でもはまると思います。
話しが暗く、主人公やクラスメイトの煮え切らない態度に始めは苛々するかもしれませんが、話しが進むにつれてその苛々もなくなります。
もし、自分がこの立場なら…と考えると、あてはまる人物がいると思うので、そこを考えてみても楽しめると思います。
謎について、またなぜ物語りは星4.5なのかですが…
「何の謎か」と、後半についてのネタバレが含まれます。
{netabare}「いないもの」とはなんなのか、「みさき」は存在するのか、なぜ「みさき」は眼帯をしているのか、あの日病院で会った「みさき」は誰にあっていたのか、26年前の話しの続きは?
など、前半から中盤にかけての謎は予想がつかずとてもドキドキしました。
しかし、クラスの呪いの解き方が予想していた通りのまんまだったことと、11~12話にかけて生徒が大量に死にます。
というか、殺し合います。
そうなるよね。と思う行動があったからなのですが、個人的に大量に最後に殺しにかかられるとどうしてもまたか…と、萎えます。
都合上そうなるのは承知の上だったのですが、やはり前半、中盤のように1人1人にエピソードがあっての死。というペースがよかったように思います。
ここまで見ると後半すごく落ちる、というような評価なのですが、その大量虐殺の中にも意外すぎる人物の参加や突然の驚かしがあり、思わず叫んでしまったり、やりきれない思いなど、いろいろな思いが交錯しあう場面があり、とても楽しめました。
また、すべての謎が解けてからわかる最初の何気ない言葉のひっかかりや、伏線回収が素晴らしく、ただただ感動するばかりでした。{/netabare}
個人的にホラーやミステリー系が大好きなので、若干評価が偏っているとは思いますが、Anotherはオススメです。