栞織 さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
50年代ロシアの宇宙開発史?
・・・と思うのですが、作品中ではアメリカともども架空の共和国の名前ですね。いろいろ事情があるのかなと。宇宙開発ものと言えば「オネアミスの翼」とかが有名ですが、これは美少女ものになるのでしょうか。
第一話 {netabare} ライカ犬のマールィの話からはじまりまして、作品タイトルが「ライカ」と入っているから、そのあたりがポイントなのかと。有人宇宙飛行計画の犠牲になり死んだライカ犬の話が出てきます。同じように、宇宙の過酷な空間で少しでも生きていられる可能性があるということで、吸血鬼のイリナが選ばれたということですが、いわゆる吸血鬼伝説とは違っていて、十字架も平気だし食事も血液というわけではありません。レフはその監視役になったわけですが、これからラブコメになっていくのか?まだ序盤でまったくわかりませんが、押しの弱いレフくんを応援していきます。
作中のロシアらしい風物などが見ていて面白いです。しかしキリル文字は倒置させたりして、微妙にロシア語ではない文字になっていますね。作画は今のところ順調です。メカなどもきちんと描かれています。 {/netabare}
~第12話 (最終回)
1クール作品としては、起承転結もうまくつけられていて、落ち着いた雰囲気の良い作品でした。BGMが特によかったです。レフとイリナのその後が気になりましたが、続いていく未来が明るいものとして終わったの感動的でした。しかし途中どうなっていくのかと気をもみましたし、ストーリー的には紆余曲折あったと思います。レフが本当に好青年で、イリナをサポートするエピソードの数々が、非常に心温まるものだったです。アーニャも心優しい少女で、最後までイリナのよき理解者でいてくれた事がうれしかったです。
しかしとにかく60年代のソ連時代の話を、日本のアニメがここまで取り上げてくれたという事が本当に驚きの作品でした。あの時代のことは、これまで日本国内ではほとんど知られていなかった事だからです。今後もこのような作品が出てくることを望みます。