蒼い✨️ さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 2.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
やりたいことは、わからないでもないですが。
【概要】
アニメーション制作:Studio五組、AXsiZ
2020年10月11日 - 12月27日に放映された全12話のTVアニメ。
監督は、信田ユウ。
【あらすじ】
お笑い芸人になりたい4人の19歳の女性の話。
コンビ名:とこなつ(北風ふぶき、凩まふゆ)…フリーター
コンビ名:R凸(新谷りん、朝生祇なゆた)…大学生
彼女らは鰻屋でアルバイトをしながら漫才師になるための勉強をしているのだが、
客受けがイマイチで芽が出ない。ちなみにどこの事務所にも入っていない。
それが、失敗から学んだりプロの人たちから刺激を受けることによって、
次第に彼女らに何かが芽生えるのだった。
【感想】
これは吉本興業とタイアップした企画アニメであり、
美水かがみ、待田堂子、神前暁らを集めて『らき☆すた』を意識させる座組の作品。
制作会社は製作委員会の意向に沿う必要がありますので、
アニメを作るにもスポンサーの顔色をうかがってスタッフの自由な裁量が有限でありまして、
出版側で大きな権力を持つ角川と組む場合はメリットばかりではなく、
一例としましては、アニメの企画を逃げた第一候補の制作会社の代わりに、
たらいまわしの挙げ句に別の会社が短い準備期間で尻拭いして急ピッチでアニメを作って、
十分なクオリティを得られなかったりで、
金を出す代わりにアニメ制作会社に無茶振りを強いるというイメージ。
特に、『まえせつ!』の企画プロデューサーの片割れである角川社員の伊藤某といえば、
・ヤマ◯ンとの親交を得て、アレの『らき☆すた』監督就任の後ろ盾という説がある。
根拠は自身が関わった『キディ・ガーランド』でもヤマ◯ンを使った結果、
担当話の仕事をせずに遊んでばかりのヤマ◯ンのせいで全体スケジュールが狂い、
被った迷惑で音響監督を務めた佐藤順一氏が不快感を示している。
ちなみに、伊藤某は『薄暮』のクラウドファンディングの出資者の1人である。
・『らき☆すた』『キディ・ガーランド』『日常』などでの白石稔の縁故起用。
らき☆すたの13話からのEDを白石稔リサイタルにした張本人。
・アニメBDの映像特典にサーキットを借り切って声優のカーレースなど、
経費を使った誰得企画が好き。
『スーパーカブ』の主演にコスプレイヤーの夜道雪を起用したり、
女神寮で夜道雪らのコスプレイヤーユニットにOPED担当させたりで、
左遷からアニメ部署に戻ってきた後も相変わらず飛ばしていて、
アニメの品質には妥協をしない京アニが、やりたい方向性が違うのと、
企画を私物化する伊藤某のお遊びに付き合いきれなかったのが、
角川離れして自社原作ブランドを立ち上げた一因?で、コイツが元凶じゃないの?
(資本関係でハルヒ2期ら作品の構成に口出しをされて無理が生じたのを嫌ったとも)
と思ってしまう次第で、そうでなければ角川と京アニの積極的な提携が今も継続していて、
『らき☆すた』の二匹目のドジョウを狙って、これも京アニに丸投げしてたんじゃないの?
その伊藤某が関与しているとのことで、どうせろくなアニメじゃないんだろうな?
あにこれでの評価も著しく低いですし!と実際に見てみますと、
まふゆが野原しんのすけのモノマネをする泉こなたのモノマネ芸やら、
平野先生役で平野綾が出演したりで、
こいつら、いつまで『らき☆すた』を引きずってるんだ?
と10数年前の幻影にいつまでも縋ってる姿に呆れました。
そんなこんなでギャグが寒すぎて笑えない最初の印象が酷すぎたこのアニメ。
毎回無意味に風呂のシーン入れるのも楽しいとも思えませんでした。
それから、やっと印象が変わったのは温泉旅館での営業回の4話と5話かな。
独りよがりで「どや?あたしの芸面白いやろ?」
で滑り続けてた失敗から学んで自分の芸を改善していく話。
お笑い芸の道も客を観察して客を満足させてこそ成立するもの。
成長がテーマであれば、最初はゼロやマイナスであることはありうることで、
寒すぎるギャグの序盤で切らずに乗り越えられるかで、若干評価が変わってきますね。
彼女らの芸人の悩みにフォーカスして話し合って解決したりで意外とシリアスであったり、
日常シーンが豊富で意外と悪いところばかりではない。
そこに加えてよしもと芸人のプロモーションであったり、観光アニメになったりで、
このアニメがどこに向かっているかと言うと、
美水かがみキャラ原案の萌キャラ風キャラたちをナビゲーターにして、
お笑いの世界に興味を持ってもらおうという啓発アニメ。
視聴前のイメージと比べてまっとうな内容であったものの、
・やたら話の流れが説明口調でひたすら地味すぎて冗長であったりで、
微妙といえば微妙。
(派手さのない話を面白く見せるのも技術が要る)
・実在のコメディアンを本人役で多数登場しているものの、
アニメ萌えキャラ風キャラと実在人物キャラが同じ画面で噛み合ってない。
・特にアニメ声の非実在キャラと実在芸人の本人役の声の不調和。
個人的には嫌いではないものの、完成度からすると高く評価できる内容ではない、
という結論に落ち着きました。
これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。