nyaro さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
オリジナルが少なすぎ。歌詞を活かすなら画面は永井博風にしないと…。
まあ、テレビシリーズ見たら見ますよね。ギャグエッセンスは減っていますが、この作品を映画でも見ようと思う人は、当然18歳の姫ちゃんの話を期待すると思いますし、そういう話でした。
ほとんどTV版と感想はかわりません。凝縮されていたという見方もできますが、ちょっと短すぎ?せっかくの劇場版ならあと10分くらいオリジナルの18歳姫ちゃんパートほしかったかなあ。
君は天然色の「思い出はモノクローム色を付けてくれ」って言う歌詞の意味と、今回劇場版で挿入された昔のエピドードがはまりすぎですよね。これって、TV版でのEDがあまりに良かったので、劇場版でオリジナルを入れるにあたってこういう物語にしたっていうことでしょうか?または、作者が初めからこの曲が好きでモチーフにしていた?
でも、だったら大瀧詠一「A long vacation」のアルバムジャケットのイラストを担当した永井博風の演出が劇場版は足りなかったですね。奥さんの回想とかは大瀧詠一の歌詞の意味をかぶせるなら、海の場面は全部永井博風にすれば良かったのに、ちょっと違う感じだったと思います。
あと、奥さんのことは本来姫ちゃんが生まれる前に、マンガ家になるきっかけにすべき話ですよね。モノクロなんだから非常に説得力があるストーリーになると思うのですが、設定が破たんします?
劇場版はエッセンスを拾ってましたのでストーリーそのものには不満ではないですが、オリジナルが少なすぎてちょっと物足りなかったです。せっかく見たのになあ、という感じ。どうせなら18歳の姫ちゃんをもうちょっとオリジナルで動かして過去の因縁のもうちょっと丁寧な説明が欲しかったですが、まあ、TVシリーズであそこまでやってしまうと後付けでいろいろやるのは難しい展開だとは思いますが。
やっぱり箱のエピソードは弱かったなあ。母と娘のつながりがおしいストーリーでした。