Howell さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
4話からテイストに困惑
6話まで視聴。
設定は世界大戦終結後の1960年東西の大国が宇宙開発で争っているという、実史を基盤にした”冷戦期の宇宙開発競争中に吸血鬼が存在している世界だったら”という内容。
テイストに関して。
見始めた時は実史を元にナレーションもつけているし情勢やそれに伴う群像劇を描くのかなと思ったらそういうことは無く、外野が軽くチャチャを入れる程度で基本的にイリナとレフがある意味親睦を深めるのみ。
観ていると「同じ卓で飯を食うのか」とか「レフは実験動物として扱われているイリナに人として接して上から指摘が入らないのか」とか「朝の3時に月見るだけに戦闘機を動かす許可下りないだろう」とかツッコミどころが増えてきて4話でイリナが露骨にデレた時には「え、そういうテイストでやるの?」と思った。
う~んと思った点。
個人的には”冷戦期の宇宙開発競争中に吸血鬼が存在している世界だったら”というのをリアルに描くのか、人間と吸血鬼のラブコメディ的なもの描くのかどっちかにしてほしいと思った。設定が設定なだけに勿体無さを感じる。
あれくらいのデレを見せたいならもう少しラフに描いてもいいんじゃないかと思うし仮にリアルに寄せるなら60年代当時の訓練の方法を描いたりできるだろうし周囲の人間の吸血鬼及びイリナに対する冷たい対応ももっと(リアリティの為に)胸糞悪く描けただろう。少なくともイリナの立場をもっと可哀そうと思わせる描き方は欲しい(口輪とかされていたけどそれくらい)。6話冒頭でイリナの情緒が不安定になってる描写があるけれど引っ張らないし今までが今までなだけに感情移入しにくかった。
演技力のある林原さんと内山さんというキャスティングが勿体無い。
最後に。
このテイストで行くなら作画と音楽で魅せるやり方が良かったのかなと思う。
いろいろと勿体無い作品と思った。6話からは見やすい。
とりあえず最後まで観る。