pikotan さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
真面目な動物文学が原作のアニメ
北海道の大雪山を舞台にした野生動物とそこに暮らす人々を描いた作品です。
以前から気になっていたのですが、先日時間ができたので視聴しました。
原作未読のため、視聴前は動物が人の言葉を話す擬人化アニメを想像していましたが予想は外れ、動物はあくまでも動物として描かれていました。
本作は人間と野生動物の関係性や身勝手な人間の行動など、今でも解決できていない課題を扱っており、どちらかと言うとドキュメンタリー寄りですね。
あくまで私の感想ですが、娯楽性は皆無なので面白いとか楽しいという気分にはならず、視聴後は気持ちが沈み込む作品です。
この作品は1978年の秋分の日に特別番組としてTV放送されたそうですが、いったいどの辺の層をターゲットにしたアニメなのか疑問です。
普通に考えれば子供向けなんでしょうが、子供向けだとすると重いですね。
思い起こせば昭和時代は子供向けアニメでも暗く悲しい話とか、何かしらテーマ性のある作品が結構あったような気がしますが、いつの間にかそういう作品がほぼ無くなりましたね。
ところで私の聞き違いでなければ、作中に「しもかわまち」という地名が登場していました。
大雪山から北に100kmほどの所に下川町(しもかわちょう)という町があり、また大雪山の麓には上川町や東川町など地名に「川」のつく町があるので、どこの町をイメージして「しもかわまち」という地名にしたのかは少し気になりました。