nyaro さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
まあ、本作を語るのは無粋でしょう。全部見てください。
前作の主要キャラがガラリと変わり視点が移り変わるのを、上手に導入部の厄醒し編で吸収していましたね。ただ厄醒し編ではほとんど話は進展しなかったように思います。ここはアニメオリジナルでおそらく前作までの振り返りなどの目的だったのでしょう。
初めはレビューでこの後の話についてゴチャゴチャ書こうかと思いましたが、あまりに長くなったのと何より無粋ですね。謎を物語を通じて知る話なので、このシリーズは1期目から連続して本編を見たほうがいいでしょう。
本作についてはプレイヤーたちの視点の切り替えや、過去の因縁について疑問が解けて行くプロセスが楽しめるでしょう。
不満を言えば「ひぐらしのなく頃に」のオドロオドロしさが無くなっていしまっていました。ストーリー的に仕方がないですが、配慮があったのでしょうか。特に祭囃し編の冒頭の恐ろしい雰囲気が消えてしまい〇〇が狂気に走った表現としては少し甘くなってしまいました。1作目であれだけチャレンジしてたのにちょっと残念ですね。
また本作も引き続き超常現象ではあるのでしょうが、オカルトあるいはスプラッターっぽさが消えて、陰謀またはバトル系?になってしまいました。
アニメは非常に奇麗でした。1作目のカートゥーンぽさが消えました。これが鷹野三四の物語を描くのに良かったと思います。ただ、テンポが悪かったですね。ストーリー上で同じ話の繰り返し部分が減って来てるので省略が難しいからでしょうか。丁寧な説明は親切といえば親切ですが、1作目のサクサク進む感じが消えてしまいました。
本作では物語の解決による納得感とカタルシスが重要なのでしょう。「ひぐらしのなく頃に」の「人間の裏の顔」「村の因習」「祟り」などの「無意識に訴えかけるような恐怖」と「得体のしれない謎」はなくなってしまいました。
もちろん50話で起承転結をやればこういう構成になるのはしかたがないと思いますが、やっぱり1作目の雰囲気が好きでした。
追記 地方病(日本住血吸虫)とニオス湖の話を思い出しました。最近ではようつべ等で簡単に概略わかりますが、本作の原作の時代にそこまで簡単に取材できたとは思えません。発想したなら素晴らしいし、取材して調べたならもっとすごいと思います。
もし、調べたのだとしたら、クリエータとして事実に取材して物語を作り上げる姿勢は本当に賞賛したいと思います。