カミタマン さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「生きている物はいつかは必ず死ぬ」という事実
2021/09/30 投稿
1話は驚きの登場人物たったの1名!
少年がオオカミに話しかけるセリフとナレーションのみの驚きの構成でした。
先が気になります。
つかみは完璧です!
しかし,2話以降ちょっと忍耐を強いられました。
なんと言っても,主人公が話せないし,人間の感情も無いのですから,こちらとしては,イライラしながら見守る事しかできません・・・
{netabare}
マーチとの悲しい,別れを経て物語の基本構造が見えてきます。
フシは関わった人物(動物)の死を体験するとそのものの姿や能力を手に入れる事ができるらしいという設定のようです。
だとすると,今後も出会いと死別を繰り返していく展開になりそうです。
出会いと死別を繰り返していく流れかと思い始めたところ,即座に新たな要素が二つ入ってきました。
一つはノッカーと呼ばれるナゾの敵
もう一つは「黒いの」と呼ばれる,まさかのナレーターの顔出し(笑)
どちらも,20話終了まで見た時点でなんかしっくりこない感じでいます。
一方,ストーリーはグーグー達との生活を通じてフシが人間らしく成長していって,感情移入しやすくなり引き込まれていきました。
グーグー達との幸せな生活が続けばいいと願いながらも,常に悲しい別れを意識させられました。
どうせ,フシは死なないのだから,グーグー達が年老いてこの世を去るまでストーリーの展開を止めるのも可能では無かったかとついつい考えてしまいます。せっかくの不死設定なので,悲劇だけに頼らない穏やかな別れもあっても良いのではなんて,勝手に思ったりしました。
と思っていたら,トナリとは無事に生きたまま別れ,ピオランは年老いて他界(転生?)しました。めでたしめでたし,といったところでしょうか。
悲劇的な展開を基本としながらも,ストーリーに引き込まれ先が気になる全20話でした。{/netabare}
しかし,この話構造的に大きな欠点を抱えていると感じました。
それは,フシの姿が一定していない点です。なんとなく,少年の姿がメインぽくはなっていますが,特に人間としての姿が複数有り一定していないので,感情移入しづらく違和感を感じる事が多い点です。今後ストーリーが進めばさらにバリエーションが増えそうなので心配です。
そして,最後にチラッと登場したチャラい大人になったっぽい姿もより不安を増幅させます・・・^^;