け~・える・い~ さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
時系列シャッフルの功罪
クール教信者原作の鬼退治アニメ。異種族の対立・差別と共存がテーマのようで、メイドラゴンと通じるものがある。
時系列シャッフルで放送されたため、分かりにくいという意見が多いよう。
しかし、私は監督の意図にうまくのせられたぶん少数派。
{netabare}
話を時系列順に並べると
アルダレイク(4話)
リムダール(1,2,7話)
西の森(11,12話)
吸血鬼のいた街(5,6話)
バルクェンド(3,8,10話)
日本(回想)(9話)
となる。
監督は原作が未完かつアニメが12話では中途半端な形で終わるのでシャッフルしたとのこと。確かに時系列どおりだと第10話が実質最終話になって、これからレジェディアを目指すというところで終わりになる。いかにも先が気になる中途半端感じになってしまう。
しかし時系列シャッフルしたことにより、突然登場したキャラや過去の出来事として会話に出てきた内容が伏線のような役割を果たして、それが話数が進むにつれて判明していく。そして最終的に時系列的には6話にあたるところで終わったにもかかわらず、なんか伏線回収してスッキリ終わったような気がしてしまった(まぁ、錯覚なんですが)。
あと原作はサリーとミコトが出会うところから始まるが、アニメはサリーとフラウが出会うところから始まる。これに関しては単純にアニメ版のほうが好み。サリーの旅が話の本筋だと思うので、旅に出る前のサリーとミコトの話は回想的な扱いのほうがよいと思う。
ただ、分かりにくいというのは、その通りだと思う。初見の際は私も、2話の最後でリムダールの街が消滅したのに3話の冒頭でホーソンが武術大会で勝利してのんきに高笑いしているのを見たときは??となってしまった。
dアニメストアでは時系列で配信されていたらしい。内容に違いがあるのかどうか知らないけど、もしないのなら単純に放送順入れ替えただけということになる(多分そうなんだと思う)。それだと当然話はぶつ切れで繋がらず視聴者は置いてけぼりになる。実際そのせいで脱落者が多く出たっぽい。シャッフルするならそれ用に脚本をもっと練りこんでほしかったところではある。
なんか次回予告の右下で時系列の話数が分かるようになっていたらしいけど、気が付きませんでした。
{/netabare}