アニメ好き さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
これが日本一のアニメと言われるのは納得いかない
ジブリの興行収入を抜いた作品ということで地上波で見てみました。
2時間の放送時間がありましたが50分にまとめられるほど内容が薄かった。
最初30分はイノシシの電車で暴れるギャグ。雷男のしつこいヘタレギャグ。などいつもの面白くもない鉄板ギャグみたいなので間延びさせてただけ。
中ボスとの戦いもすべてのキャラの技をたくさん披露するだけの技紹介パートと化してた。
煉獄の弁当を永遠とうまいうまいって言って食べてるカットは何なの?頭おかしい奴にしか見えない
これら全てが子供受けを狙って作られている。子供は大爆笑だったんだろうか?大人から見たらなんのメッセージ性もないただの家族愛を挟んだ戦闘アニメを見せられた感じだった。
そして結局敵に負けて死ぬ煉獄さん。劇場版で負けるって新しいな!初めてかも
最後のにっこり笑顔はにっこりしすぎてて笑ってしまった。
まさかここでみんなは感動したのだろうか。感動ポイントここで泣けよって感じで作ってあったけど、どのアニメでもあるような、敵にやられておかんの元に行く使いまわしパターンで泣けるわけない。
たんじろうが敵に逃げるな!とまくし立てるシーンのセリフのほうがまだ感動した。
あとカラスが泣いてるカット。あれを見た時、監督!お前正気か!?と言いたくなった。
子供たちや脳死視聴者にわかりやすいようにわざとああいうカット入れたんだよな?子供向けアニメ目指してたからだよな?あれには思わず苦笑い
このアニメを褒めるところは戦闘シーンの作画だろう。これを映画館で見る価値はあると思う。エフェクトだらけなのでおそらく大迫力な感じがするバトルが見れたことだろう。
だがそれ以外のストーリー性のオリジナリティの無さ、間延びさせてただけの脚本。ありきたりな感動シーンどれも目新しさがない。
これが日本一のアニメになったのは何故なのか全く理解に苦しむ。
世の中の消費者チョロいなーって確実に思われてるぞ。
わたしは君の名はも微妙だった派だが、鬼滅に比べたら余程ストーリーが練られててオリジナリティがあった。
ジブリに至ってはコンテから作画まで、作者の命を削って作られた練りに練られた作品として出来上がっている。これが短期間で作られたような薄っぺらいバトルアニメに抜かれたというのは、日本のアニメを侮辱していると言っていい。
漫画やアニメ、ゲームが労力のかかっていないブームや話題、広告に乗っかれば勝ちみたいな、スカスカの出来の作品が増えてきてるし、そういうののほうが稼げるようになってる。もう日本の深い芸術性のあるコンテンツは終わりだと思う。海外資本のアニメに負ける時代も近い
こういう超大衆向けのアニメが興行収入一位を取ることって、良いことなのか悪いことなのか。
この鬼滅の映画を見た超絶アニメにわか層が、深夜アニメを見てみようとか、声優つながりでこのアニメも見てみようとかアニメオタク化していくかもしれない。そういった意味では分母を増やしてくれたということでアニメ界に貢献してくれたのかも。
浅い層を取ると作品としての芸術性が下がるが稼げる。こういった方法でにわか層を取り入れてアニメ業界を盛り上げるのも必要なのかも