「ぼくたちのリメイク(TVアニメ動画)」

総合得点
69.0
感想・評価
324
棚に入れた
957
ランキング
1940
★★★★☆ 3.3 (324)
物語
3.1
作画
3.5
声優
3.3
音楽
3.3
キャラ
3.3

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ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイムリープ作品です。
主人公恭也は何も上手く行かずに居ました。
そんなある日、あの日を思い出す。
10年前の人生の別れ道。

夢を追いかけるか、夢とは別の道を行くか。
夢を叶えるために芸術大学へ進むか、普通科に行くか……
恭也には充分に力はあるけど、自分では専門学校に行っても大変そうだと普通大学にすすんでしまう

夢を持つって凄く難しい事だと思います。
よく進路希望調査とか書かされたけど、本当やりたい事がない私は適当にしか空欄を埋められず産まれて数十年程度で進路を決めろだなんて酷だなぁーと、やりたいことの無い私は思っていました。

だから、自分のやりたい事がある!夢がある!それだけで夢に突き進んでもいいのになぁ〜って思ってしまいました。

でも、主人公のチャンスがおとずれる。
不意に来たリメイクへのチャンス……夢に迷った10年前のあの日に彼はタイムスリップしていたのです。
いいですね。タイムスリップ!

私は当時は今と違い夢なんてなかったけど……
あの時に、もしも……もしも、夢を見つけられていたら、その私はどうだったのだろう?
あの時に気付いていたら、早くから勉強出来て何かを成し遂げていたか、諦めて泣いていたか。
夢がある今だからこそ私もタイムリープしてみたい!
そう思ってしまったりしましたw

恭也が夢に突き進み進学した学校には未来にプラチナ世代と呼ばれる才能の卵達がいる学校。
そしてルームメイトは……プラチナ世代と呼ばれる人達。

主人公の恭也について。

彼の1番印象的なエピソードは……

作中で機材ミスで撮影が出来なくなった時に仲間は諦めます。
「仕方がない」と言いながら……
でも、恭也は諦めないのです。
彼は、仕方がないって諦める人生ばかりでした。
でも、ここで諦めたらタイムリープした意味がない!
だから、諦めない!

「仕方がない」って言葉は凄く便利な言葉です。
諦める時に「仕方がない」って言葉で自分を納得させられるし、周りの人にも「仕方がない」と納得させられてしまう便利な言葉です。

このエピソードを見て思ったのが、仕方がない事は本当に仕方がないのだろうか?
私は諦めぐせがあります……仕方ないって納得してしまったり、無理だと放りだしたり……

だからこそ、私は思いました。
「仕方がない」って思ったり言ってしまう前に、もっと打開策を考えるべきなのかなと。

世の中、仕方がない事だらけです。
仕方がなく終わる事が殆どかもしれません。
仕方がないから諦めた方が楽かもしれません。


それでも、仕方がない事は本当に仕方ない事なのだろうか?
例え、仕方がないって思える絶望的な事でも全力で本当に仕方がないのかを考えると、もしかしたら打開策が産まれてくるのかもしれません。
もしかしたら、仕方がないと思える事のいくつかは、仕方がなくないのかもしれません。

諦めなければ何とかなる事ですら、今までは仕方がないって言葉で勝手に処理してしまって諦めていたのかな?って考えさせられました。

結果、恭也達は元々作ろうとした作品程の納得出来る作品は出来ませんでしたが、諦めなかった結果、人を魅せられる作品を作ることが出来ました。
「仕方がない」と納得してしまったら、きっと彼らは作品を作ることはなかったとおもうんですよね。

諦めることは、いつでも出来る。
だから、諦める前に仕方がない事に頑張って抗ってみようかなと学びました。


シノアキについて。

彼女は未来にプラチナ世代と呼ばれる1人。
彼女のイラストは沢山の人を惹き付けるイラストを描きます。
実は、恭也の推しのイラストレーターで、未来の恭也も、その絵に支えられていたそうです。

イラストを書けるのは凄いですよね。
私にはない才能がないので憧れますw
私の父が昔に服のデザイナー系の仕事をしていたそうですが、私には受け継がれなかったのでイラストは下手ですw

さて、シノアキは才能に溢れた絵を描けます。
そんな彼女にも悩みがあって


何も出来ない人は何か出来る事を探している

彼女は自分の実力に伸び悩んでいたのです。
スランプみたいなものでしょうか……
だから、絵を書くのを辞めてしまおうと……

確かに、ある程度の力を付けると伸びにくくなる……何を書いても上達してるように思えなくて……自分より凄い人も沢山いるし実力差も開いてくる。
考えると不安になるし苦しい……自分にしか解らない……自分だから解る辛さ。

でも、恭也は彼女に絵を辞めないようにと伝える。
それは彼女の絵に支えられてきたからです。
彼女の絵には、そうした力がある。
それが、解る恭也だからこそ伝えられた気持ち。

菜々子について

未来のプラチナ世代の1人

彼女は歌を歌う事も好きな女の子。
声や声量はずば抜けいるけど音痴です。
それでも歌うことは大好き。

彼女は課題の中で、演技力を別のチームの役者に差をつけられて凹んでしまいます。
そんな中、打ち上げのカラオケで彼女は歌をうたいます。
そこで河瀬川にキツイ言葉を言われてしまいます。

それは、確かにその通りだと思います。
でも、それは河瀬川は嫌味などではなく本当に凄いと思ったからです
彼女は菜々子の才能の凄さに気が付いた。
河瀬川は、成績優秀で力もあるし努力家ではあるけど、彼女にはない人を曲で惹きつける力がある。
だから、歌から逃げて役者を目指そうとする事が納得出来なかった。

私は思うのです。
気休めなら誰だって言えます。
でも、ここまで本気で怒ってくれる人が居て、それだけ必至に言葉をぶつけてるくれるのは本当に思ってくれているからかなって。

彼女は本当に悩んでいたのだと思います。
歌に囲まれて生きてきて……音痴は直らない。
大好きだからなんとかしたくて、頑張って直そうとしても直らなくて……だから、声を生かせる役者の道を選んだ。

役者だって彼女は頑張っていたし手を抜いていたわけではないと思うけど……現実に打ちのめされて……河瀬川の言葉が彼女の本心を抉る言葉だったから塞ぎ込んでしまった。

それは彼女が本当は1番解っていた。
歌を諦められない気持ちがあったから……歌を大好きな気持ちを知ってるから……だから、彼女は恭也に練習を手伝っ貰っていたのです。

多分、自分の気持ちを解っていて目を背けて向き合えない自分を知っていて、それを明確に他人に指摘されるのはキツイと思います。
それでも踏み出せない自分が情けなくて悔しくて塞ぎ込んじゃう。

でも、塞ぎ込んだ彼女に、恭也は音程を調整した菜々子の歌声を聞かせます。
その声は本当に素敵な歌声でした。
音程だけを調整した歌声って事は、菜々子も音痴を克服したら、その歌声以上の歌を奏でる事が出来るって道標。

彼女は、本気で取り組んでいる人にどうしても勝てないと言う河瀬川の言葉の意味を理解する。
本気の人って凄く、その事に熱意を持って打ち込めている。
菜々子には迷いがあった……役者を頑張ろうとしてたのは本当だけど心に歌いたいって気持ちもあって本気にはなれなかった。
でも、本気になれるものに気がついた。

本気じゃないと感動させられない。
これは本当にそうです。
カッコイイ物は自分がカッコイイと思えなければ人にカッコイイと思わせられないし、面白い物も自分が面白いと思わないと面白いと思われないし、自分が感動出来ないと感動して貰えません。
大事な事ですよね。

彼女は、曲で感動させたいと言います。
きっと、これから大変だと思いますが、それでも本気になった彼女なら、きっとそんな歌をうたえる日は遠くないと思います。

それでも彼女は後にステージに立つきかいがありました。
それでも逃げ出してしまう。
やりたい事を見つけて、しっかり向き合えて夢を見つける。
それでも、彼女に足りなかったのは自信です。
舞台で人前で歌うって緊張する……菜々子の場合は自分が下手だと自覚していたからこそ、怖かった。

それでも、恭也は彼女に後悔して欲しくなかったから……チャンスは無理ゲーでやってくる。
恭也の言葉ですが、本当にそうですよね。
チャンスって難しいからチャンスであり掴み取れたら大きなもの。
無理ゲーだけど無理ゲーを理由にチャンスに向き合わないと成長はできませんよね。

そうして説得して彼女はステージに立つ。


貫之つらゆき

彼は目に見えて才能に溢れている気がします。
普段、やる気がなくて授業で居眠りしていても教授の質問に答えられたり、課題のシナリオの駅のエピソードでも、恭也と同じ意見……いゃ、結果、恭也が未来で見たもの(貫之の未来の作品?)から得たものだから、それ以上の才能があるかな?と思います。

そんな彼も抱えているものがある。
貫之には夢があるから芸大に来たけど家族に反対されている。

自分の学費を稼ぐためにバイトをする→バイトに明け暮れて学校に通えない→過労がたたりバイトも出来なくなる……だから学校を……夢を諦めようとする。

彼の場合は医者の家系で、それを継ぐようにと言われているけど、それに反発して芸大の道を突き進もうとしていたのですが……

冒頭に書きましたが、夢を見つけるって本当に大変です。
それでも自分の子供が夢を見つけたのなら応援してあげて欲しいって思います。
子供には向かないとか、作中のように家業を継いで欲しいとか色々理由もあるのだろうけどさ。
それでも、夢を叶えるチャンスくらいは与えてあげて欲しいなぁ〜と思います。
子供にとって夢を叶えるって親御さんの力って本当に必要なのです。

だから、貫之の様に、反対を押しのけて働いてまで芸大に通うって、生半可な気持ちでは出来ないと思うんですよね。
それだけ本気で叶えたい物があるから選んだ道……でも、そんな道を諦めようとする。

そんな理由で諦めないといけないと思うと悔しいし悲しいです。
だって、確かに才能もやる気もあるのに……そんな理由で諦める選択肢しかとれないのは……そんなの後悔しか残りません。

それを聞いた恭也は、自分達でゲームを作り売上でお金を工面しようと提案します。
ゲームは1人では作れません。
でも、理由を聞いた人達は嫌な顔せずに協力をしてくれます。
本当にいいメンバーと青春してるなぁ〜と思いましたꉂ(ˊᗜˋ*)ヶラヶラ

作成中に貫之の婚約者がやってきます。
彼女は、貫之に夢を諦めるように言って欲しいと言います。

私はこの時に、どうして自分で言わないのだろうって思いました。
それと、この子は貫之の何を観ていたのだろうか?と思いました。
彼が響也に強制的にやらされている様に見えたのでしょうか?
だから、響也の言葉の通りだと思いました。

あの時までは……
ゲームが完成して、貫之は言います。
夢を諦める事を決意した事を……
響也との力差を感じて絶望してしまったのです……
自分は響也が居ないと何も出来ないのだと……

響也は知らずのうちに彼の夢を壊してしまったのです……
でも、思えば、貫之は初詣の時にゲームの成功の話をしてて「皆の為に売れてくれねーかな」って言います。

勿論、ゲーム自体は貫之の為ってのが第一前提のはずなのですが、この時から決めて居た事なのかもしませんね。

一つ疑問に思ったのが、プラチナ世代と呼ばれた貫之のハンドネームはの意味、響也から読みを貰って、川越京一、響也が1番凄いって意味の名前……
でも、リメイク前は響也と貫之には面識が無かったのに使われていた名前……リメイク前の京一には何の意味があったのだろうか

私は、このエピソードの真実が1番怖いと感じました。
タイムリープ作品って凄く沢山あるけど、この作品を見るまで考えませんでしたが、タイムリープで自分の人生を変えると言うことは同時に誰かの人生も変える……それは幸せな未来だけではないのだと……

主人公はその日を最後に改変した未来に戻ると、響也はシノアキと結婚して子供もいました。

その世界は……
シノアキは絵を書く事を辞め
菜々子は歌う事を辞め
貫之は夢を諦めていた。

彼は後悔する自分が余計な事をしたからプラチナ世代の未来を潰したと……
彼らの輝かしい未来をつぶしたと……

それから彼は、何もしなくなる。
彼は、「何もかもが変わってしまったこの世界を生きてく必要がある、責めて今は出来ることをやっていこう、あの大きな誤ちを起こさないように慎重に」と決意するけど……


彼はこの世界で仕方ない事を仕方ないで済ませてしまう。
それは、何もしない事=誤ちを起こさないとは違うと思うし
私は、このシーンを見て、それじゃタイムリープの前と何も変わらないじゃんって思いました。
出来ることをやっていこうって言うけど出来ることをしてないじゃんとも思いました。

仕方がないで失敗してきて後悔してきた響也は解ってるハズなのに……
仕方ないを覆して成功してる事も解ってるハズなのに……

結果、誰かの人生を変える結果になっていたとしても、だから仕方ない、だから余計な事はしない、それを理由にして目を逸らしちゃダメです!
その行動を何かのせいにするのは絶対に違う!

プラチナ世代ってなんなんだろ?って思います。
響也は前の世界のプラチナ世代とは面識がなかった。
確かにプラチナ世代って成功しています。

でも、彼らは凄く悩んできた。
響也が言う様に響也が居なくても乗り越えた事だったかもしれない。
だからと言って彼らは悩みを克服できたのだろうか?
悩みながらも何とか有名になって悩みを抱えながら頑張ってるのかもしれない。
もしかしたら、克服して幸せに悩みなく生きていたのかもしれない。

彼はプラチナ世代の未来を潰したと言うけど、響也が前の世界のプラチナ世代の何が解るのだろうか、響也は間違えなくタイムリープで学生
時代に手を差し伸べて、力になり克服させてあげられて、みんなが笑顔で頑張ろうって思える瞬間を作ることが出来たのが事実で、それは響也がいたから出来た事、それが本当に余計な事だと思ったのかな?
響也の事をそんな風に思う人は居ないと思う。

だから、現実に絶望して昔の響也に戻った時に私は凄く残念だった。
でも、響也が見た菜々子の動画……そこに彼はやっと救いを得て再び歩き出すことができた。
仕方ないと立ち止まる響也から仕方なくないと歩き出す響也に
そこには響也が居たから夢を再び追おうとする彼女の姿がそこにありました。

それに、勇気を貰った響也は、仕方がない事を仕方がないで終わらさない為に頑張る決意をする

響也は菜々子に救われた。
菜々子はその事実に救われた。
菜々子がそれを知ったらきっと力になれた事を喜ぶでしょう。
自分の歌で、当時好きだった恩人が救われたのだから……でも、菜々子はそんな事は知らないで、そんなつもりもなくて大好きな歌を歌い続けたかった。

「ひとは1人で勝手に助かるだけ」
これは化物語の忍野メメのセリフです。

このセリフって凄く深いのです。
結局、救いは与えて貰う事を多く感じます。

誰かのもしくは何かのおかげだと思う人もいると思います。

きっかけは、友達、親、先生、恋人、もしくは、歌、アニメ、ゲーム、色々あると思いますが、それらを見て、聞いて、感じて、立ち上がる力ってのは、本人の中にしかない。

立ち上がる為の「きっかけ」それを「救い」と呼ぶのかもしれないけど、それはあくまでも、きっかけ……立ち上がれたのは本人の力が1番大きいと思います。

響也が、理不尽に社長から話しを聞いて貰えずに一方的に文句ばかり言われ困ってる河瀬川の為に社長の「仕方がない」に反論出来たのは、本当は心の中では、気づいていたのかな?って思いました。

彼の「ぜってー何とかする!」私はこの瞬間が1番安心したし不思議と嬉しくなりました。

さて、アプリゲームって大変ですよね。
彼らが作っているアプリゲームのトラブル。
ゲームの運営って大変だなぁ〜って思ったりしました。
響也の指揮やユーザー対応や他社への対応全て神対応ですしたね。

ガチャ20~30連×10回分って凄い詫びw
たしかにこれなら話題性は上がるし、それだけガチャ回せるならリセマラしやすいから初見の人も参加しやすいかな?と思いました。

そしたら、プレイヤーも戻るだけじゃなく新規さんも来てハマれば気に入ってくれて固定ユーザーになれば継続に繋がる。

全てを大っぴらにして謝罪する。
これも本当にそうですね。
正直に答えないと何も伝わらいですもんね。
謝罪って謝罪するフリなら誰でも出来るけど相手に伝わらい謝罪は謝罪にはならないですからね。
キャスティング件のしばらくの引渡し大切な物だから引き渡す意味があるし後々の信頼関係にも関わってきます。


最後に、河瀬川が沖縄へ飛ぼうとする。
響也は河瀬川が自分のせいで居なくなったのだと思ってしまう。
彼女が責任者のプロジェクトで起きた問題を解決してしまった。
これまで、誰かが抱えた問題を響也が解決すると皆を助けたつもりが皆のプライド傷つけて夢を奪ってしまう……そして皆、夢を諦めてしまう。

結局、彼女にはそんなつもりはなくて、空港で河瀬川と再開し話をする中で、河瀬川は凹む彼に、誰かに頼れと言う。
河瀬川の言い分は正論ですよね。
助けた結果はどうであれ、その先は本人次第だしそれを全て責任を背負う必要もなければ責任がある訳でもない。

彼女は過去に響也は助けを求めなかったと言う。
響也は多分自分をそれほど出来る人間だと思ってはいない。
彼が頑張るのも、物事を解決したいのも誰かの為ではなく自分達の為で一緒に傍に居てくれるから頑張れるのだと思う。

そして、響也は自分より周りの人が優秀で凄いから自分も頑張らないとって思ってるのかな?って。
だから、彼は「河瀬川に助けられた」とか「貫之は凄い」と言う。

でも、そんな人程、悩んだ時に誰かに頼ってはいけないと感じてしまう。
「いつも助けられてる」「迷惑掛けたくないし迷惑と思われるかもしれない」そんな感情があるのかな?って

だから人に頼る事無く彼は今日まで全てを抱え込んで生きて来たけど……
不思議は事に人に頼るって凄く難しく思ってしまうのですよねw

実際、誰でもそうかもね。
どうしても周りが優秀に見えたりします……だから貫之達も本当は頼って欲しかった。
シノアキがゲーム完成後に「ホントによかったの?」って聞いてたけど、それは多分そう言う事かな……

でも、河瀬川が目を覚ませてくれた⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝


さて、河瀬川ですが……私には彼女がメインヒロインに映るのです。
結婚してたのはシノアキだし、ヒロイン感はシノアキと菜々子が出番的にも多く感じますが、タイムリープ前に響也が最初に出会ったのは河瀬川だし。

タイムリープしても河瀬川が同じクラス。
悩み相談した相手も河瀬川で、未来で一緒に働いてるのも河瀬川で、空港で響也を立ち直らせたのも河瀬川……

響也の重要なポイントで常に河瀬川がいる気がしますww
この人もまた響也とは別の意味で凄い人だと感じます。

さて、響也は再びタイムリープするきかいを得ます。
タイムリープの力は先輩のケイコさんが持っていましたが、彼女については謎だらけですね。

ケイコさんは確認する。
本当にまたタイムリープするのか、彼は今は幸せな人生を歩んでいる。
過去に帰るとは、この人生を捨てる事を意味するでも、タイムリープのして変えたかったのは幸せになりたかった訳じゃない

響也は自分は幸せな時間が欲しいのではなく、仲間と悩んだり苦しんだりする時間がいいと言います。

これは実は、私も少し感じた事があります。
正直、私は響也の様に人生で悩んだり苦しんだりとかしたくないし、幸せであるに越したことはないと思います。

私は昔よく悩んでいた事がありました。
でも、仲間と成し遂げて成果が出た瞬間って凄く嬉しいのです。
私の場合は、助けられてばかりでしたが、一緒に何かを成し遂げるって凄く大変で辛くて泣きたくて悩んで逃げたくて……でも、逃げ出す決意も出来ずに……その先の成果ってそれ以上の価値と喜びがあります。

だから、響也の言葉は少し気持が解った気がします。

そして、響也が居る未来の妻のシノアキもまた絵を書き始める。
これもまた、響也の頑張りかな?と思います。
彼の作ったゲームをきっかけに描き始めたのでした。
それは、みのりあやかと言う響也が手出すけしたイラストレーター……彼女を助けた事で、結果……シノアキに筆を取らせてあげられた。

菜々子もそうですが、本当に響也が諦めなくてよかったと思えたエピソードでした。
仕方が無いって諦めなくて本当によかったです。

そうして家族に別れを済ませた響也が過去に旅立つ日が来る。
何となく、何となくなんだけど……最後の別れの「ありがとう」のシーンはもしかしたら、シノアキは何かに気がついている気がしました。

ケイコさんは、響也に言葉を贈る。

彼は自分は未来が解るから上手く立ち回れたと思っていたみたいだけど、私は思うのです。
例え未来が解ろうが結果が決まっていたとしても、変える事も実現する事も凄く難しいと思う。
だから、単純にやっぱり響也は凄いって思います。

そして、ケイコさんのおかげで響也は自分を見直す事が出来て、やるべき事を確信する。

今まで響也は手を引いて助けて来ました。
時に手を引く事は大切ですが、手を引くばかりでは優しさではなく甘えになってしまいます。
だから、響也は手を引くのではなく、背中を押す事を選ぶ。
優しさは与えすぎると甘さになる。
本当に大切に思うなら優しさだけではなく時には見守る事も大切なのです。

この作品は、スタートの最終回です。
逆に考えれば中途半端な終わり方です。
物語は貫之に響也が会いに行くシーンで終わるし、まだ何も解決出来ていません。

それでも、これでいいのです。
何故なら、彼らのリメイクは始まったばかりなのですから。

私はタイムリープ作品をいくつか見ましたが、タイムリープ作品の中では、この作品が1番面白く感じました。

結構、学びもあったし自分の考え方にも影響を与えられた気もします。
タイムリープについても色々と考えさせられる作品であったと思います。
続編があれば是非見てみたいと思える作品です。

投稿 : 2021/09/27
閲覧 : 353
サンキュー:

10

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