Ikuiku さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
もう、誰も悲しまないように誰かのために刃を振るう。
原作既読。過去の記憶を掘り起こしての感想となりますことをご了承ください。
冒頭から圧倒的な作画と梶浦さんの幻想的な音楽に圧倒される。
原作は読んでいたけど、こんなふうな美しい映像化をしてくれるとはまさか思わなかった。
内容は散々言われているので、キャラの行動原理について掘り下げようかなと思います。
憎しみに身を任せることを是としている作品、という意見もありますね。これもある側面から見ると間違っていないと思います。
だけど、彼らが違うのは誰かを守りたいから、もう誰も同じ思いをしないように、悲しみを誰より知っているからこそ戦うのだと、そう思います。
だけどそこに憎しみが多分に含まれていることも一つの事実でしょうね。どちらに重きをおくかとも思いますし。だけど、この世界はあまりに不条理で理不尽だから、足を止めてなんてられない。
誰かのために刃を振るうことは悪いことなのでしょうか?きっと違うと思います。その先に笑顔がきっとあるから、彼らは彼らにしかできないことをする。それだけで、根底にあるのはきっと憎しみではなく、もう誰にも同じ思いをさせない。これが根底にあるのだと思います。彼らは人の喜びを喜ぶことができる。それが何よりの証拠だし、私はそう思いたい。
色々言われている作品ですが、私は大好きなアニメの一つです。