ひろたん さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
INFORMATION HIGH
AIアイドル「シャロン・アップル」がハイになった時に歌った曲です。
あまりにもはしゃぎすぎ?
歌詞には外国人にウケそうな日本語まで混ざる始末です・・・。
「Our satori is just floating in the core」
…私たちの「悟り」は、中心にただ浮いているだけ
「Sayonara to intrusive noise」
…煩わしいノイズに「さよなら」を
でも、この日本語交じりの歌詞には、ほんと衝撃を受けました。
当時は、なんてカッコイイ!んだと思いました・・・。バカです。
この物語は、
「イサム」、「ガルド」の男2人とヒロイン「ミュン」の3人の恋愛物語です。
この3人は、学生時代に仲良くしていました。
しかし、当然のごとく恋愛感情もあり複雑でした。
そして、7年後の再開をきっかけに話が大きく動き出すのです。
もちろん男2人は、ミュンが好きです。
では、ミュンはだれが好きなのでしょうか?
ミュンは、3度の飯より歌うことが大好きだった女性でした。
しかし、今は、歌をあきらめAIアイドルの「心」を演じていたのです。
そうです、AI(人工知能)は見せかけだったのです。
しかし、人工知能がついに完成し、シャロンが「心」を持ってしまいました。
そして、今まで「心」を演じていたミュンの気持ちを吸収し続けた結果、
シャロンにも1つの気持ちが芽生えました。
{netabare}「彼に会いたいの・・・。」{/netabare}
そうです。シャロンは、ミュンの気持ちを見抜いていたのです。
そして、それを自分の望みとして、自ら行動に出るのです。
この物語は、「心」を持った人工知能が三角関係に割って入ってくる展開を見せます。
「INFORMATION HIGH」は、シャロンが一直線に「彼」に向かうところでかかります。
そして、「彼」に会うためだけに、人々を次々に洗脳していきます。
兵器を次から次へとハッキングし、自分の望みをかなえようとしていきます。
曲の歌詞もそれに同調するかのように途中から「if ~ then ~」の繰り返し。
まるでプログラムのif文をひたすら繰り返す無限ループ状態となっていきます。
シャロンは、まるで壊れていくようです。
ついに、大暴走状態となり、物語はクライマックスに突入していきます。
最後に正気を取り戻したシャロンに対して、ミュンがかけた言葉が印象的でした。
{netabare}「あなたは方法を間違えたの・・・」{/netabare}
ヒロインを取り合うガキの喧嘩、もとい、ドッグファイトも手に汗を握ります。
菅野よう子さんの曲は、この作品が最高傑作だと思っています。
映像と音楽が高次元で融合した奇跡のような作品です。