セシウス さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 5.0
音楽 : 2.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
異色の女子高生アニメ
原作漫画は未読です。
3人の女子高生が部活動でアニメを制作するお話です。ですが、けいおん!のような可愛い女の子が可愛いことする系のお話ではありません。そもそも3人のうち2人は可愛くありません。また、大きな障害を皆で協力して排除する、みたいなドラマ的要素はほぼありません。あくまで高校の部活動としてのアニメ制作を淡々と描いたストーリーです。また、たった3人の力でアニメを作るわけではなく他のクラブと連携・協力しあいながら制作を進めていく流れがけっこうリアルに感じてよかったです。協力者たちも、友情や恩讐などではなく単に利害が一致したから協力するだけ、というスタンスなのも好みでした。
この作品の最大の魅力は、なんといってもメイン3人のキャラクターです。クリエイター気質が2人、プロデューサー気質が1人ですが、それぞれの言動が筋が通っていて見ていて気分良かったです。声優さんたちの演技も実にハマっていて素晴らしかったです。メイン3人が際立っていてその他キャラの印象はやや薄かったです。
作画はまあ普通だったと思いますが、ラフ画のシーンが多くてあまり美麗さは感じませんでした。キャラクターの顔は安定していたと思いますが、そもそも美少女アニメではないのであまり重要ではないかもしれません。
音楽について、OP曲の中毒性が凄いです。でもアニメーションはものすごく手抜きっぽく感じましたwまた、主人公の構想シーンで流れる曲が個人的にとても不快でした。この辺は好みの問題と思われます。
萌えは全くなく、笑い・感動もさほどありませんが、マネージメントの大切さを再認識できる作品です。意外と社会人向けの作品かもしれません。1クールですし見て損はない作品だと思います。