セシウス さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
どこか釈然としないのはなぜだろうか
原作漫画は未読です。また作中よく引用されるハムレットもテンペストも未読です(笑
ジャンルは現代(ガラケー時代)を舞台にしたファンタジーアクションですね。主人公は2人の少年で、超常現象に襲われた街を救おうとする話です。物語開始時点でメイン2人の恋人・妹にあたる少女が殺されており、その犯人を探すミステリー要素もあります。超常現象に対応する行政機関の動きや他国の動向も描かれていて、大人の視聴にも耐えられると思います。敵味方入り乱れながら超常現象を解決するストーリーはかなり面白かったと思います。
ただ釈然としない点がいくつかありました。
まず、各キャラクターのポジションが前半と後半で全く違う点です。前半は主人公の少年2人が離島に隔離されている超能力者と通信しながら謎の組織と戦う、という流れです。素人の少年2人ですが、それぞれ柔軟な発想や行動力をいかして大活躍します。ところが後半は突然登場したキャラクターが実は唯一の戦闘力をもった超人で、その人物がいかにして戦うのかを描いた話となって、主人公2人はほぼ無意味な存在になります。ラストバトルも主人公2人はただのお手伝いで終わります。
また前半は師匠的な立場で少年2人を支援した女性キャラが後半はラブコメヒロインとなります。バトルの師匠→ラブコメヒロインって急展開すぎて頭がついていきませんでした。
超常現象で登場する2種類の樹についても物語の最終盤までその違いが理解できませんでした。
キャラクターは主人公2人と殺されてしまった恋人・妹については、それぞれ特徴的な魅力があってよかったと思います。その他は師匠兼メインヒロインがよくわからないキャラなのとあとはテンプレキャラという印象です。
作画は良いと思いました。バトルシーンも美麗でした。主人公のヘアピンはあまり好きではありませんでしたが(笑。 音楽は普通です。2クール目のOPが突如ラブコメっぽい曲になっていてびっくりします。
ファンタジーアクションながらSF要素もミステリー要素もあり美少女が登場し男キャラは皆イケメンです。何といいますか、とりとめの無い印象の作品でした。