「アニメ ブルーピリオド(TVアニメ動画)」

総合得点
74.1
感想・評価
279
棚に入れた
888
ランキング
947
★★★★☆ 3.7 (279)
物語
3.8
作画
3.6
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.7

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ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 2.0 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:途中で断念した

エセ不良が絵を描くことに目覚める青春モノ。

あら、なんか爽やかなイメージですね。

あ、詳細は公式サイトでも見てください。

講談社『月刊アフタヌーン』に連載中の山口つばささんによる漫画が原作の作品。高校2年生の主人公が1枚の絵と出合い、絵を描くことの楽しさを知って、東京藝大を目指すというストーリーです。

東京藝大って、国立の超難関美術大学です。

家が裕福ではない、成績の良い主人公・矢口八虎が、絵と出合って東京藝大なら学費も安いから一択だと。そのために、美大向けの予備校に通ったり、同じ目標を持つ仲間と出会って、ぶつかったり、友情を深めたりして受験に立ち向かっていく青春群像劇といった感じのようです。

ちょっと昔の作品になるけど、原秀則さんの漫画『冬物語』の美大版って感じになることを期待しています。僕も予備校に通っていたけど、大学受験という目標に向かって、それでいて遊びたいざかりの若者にとっては、高校とは違う青春があるのよね。バラ色のキャンパスライフを前にした、地中の球根みたいな、どことなく薄暗さを感じつつ、楽しさもあるという。

TBSのアニメイズム枠で放送予定で、制作はTBS傘下のセブン・アークス。「リリカルなのは」シリーズや「アルテ」「トニカクカワイイ」の制作を手掛けた会社。注目は、シリーズ構成・脚本が「けいおん!」の吉田玲子さんというところ。これは良作の予感がするので、注目しないわけにはいかないでしょうね。

受験モノというジャンルは珍しいので、ちょっと期待できそうです!

=====そして第1話視聴後、所見です。
{netabare}
高校生なのに、タバコは吸うわ、酒は飲むわ、渋谷でオールしてサッカーの試合観るわという、おチンピ―な主人公・八虎。でも、陰勉して成績は全国でも一桁台という、ある意味「エセ不良」です。

そんな八虎が、オール明けの渋谷を青く感じ、それを美術の授業で「教えたい風景」という課題で、自分なりの青で表現したという話。

初回としては、非の打ち所がないスタートだったと思います。さすが吉田玲子脚本ですね。

ただ、作画がねぇ…

まあ、ある意味では無難ではありましたし、肝心なのは「絵」なので、そこに注力した感じは伝わりました。おとなしいパイセンの絵は、なかなかの仕上がりでしたしね。

キャラデザは、のっぺりとしたアニメ絵って感じで、ヒロインのスタイルも、まあリアルはそんなもんなんだとは思うけど足太いなー…

まあ、ストーリーが面白ければ、ある程度は作画も許容できると思いますので、そこに期待していきましょう。
{/netabare}
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
いや、ここはあくまで序章だからというのはわかりますが…

先生に東京藝大に行けるかなと相談して、もう次の春ですよ。はやみんCVの穏やかなパイセンが、もう卒業ですって。

って、えっ?
調べたら、早見沙織さんじゃないの? 青耶木まゆさんですって。いや、声が似てますねぇ。

そんなことはともかく、ちょっと溜めが効いてない気がするんですよね。八虎が絵がうまくなる(ていうか、少なくとも描ける)レベルにいくまでの過程を、もう少し見せてくれないと…

そして、作画が案の定、怪しくなってきました。卒業式の体育館でのモブ。ちょっと微妙でしたよね。

ストーリー展開もアニメーションとしても、このレベルでは今期では苦しいのかもしれません…
{/netabare}
=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
いや、悪くないんですよ。おそらく、すごくいい話なんだろうなという気はしていますけど…

なんだろう。「ランウェイで笑って」を観たときと、まったく同じ気持ちなんですよね。

いい話の上澄みだけをサーっと掬って、それを見せている感じ。

だから、たとえば予備校の外人っぽい男と遊んで告られて泣いた龍二。いや、男だって初めて知りましたよ。えっ?花守ゆみりさんがCVなのに少年じゃなくて男?
というレベルで、原作未読勢は意味がわからないですよ?男名を自称している女子だと思ってたもん。

たとえば世田介に「全部持ってるくせに、こっち来んな」みたいなことを言われ、ないまぜになった感情を絵にぶつけるシーンで涙を流す八虎。

溜めが効いていれば、こっちも涙を誘われるシーンだと思うんです。でも、「なんで泣いてんだこいつ」になっちゃう。

藝大の学祭で偶然会う八虎と世田介。ひと通り一緒に回って別れるシーン。カット割りがおかしくありません?なんか、変なつなぎだなって思ってしまいました。

原作を、どれくらいぶっ飛ばしてアニメ化しているのか知りませんが、まるでダイジェストを見ているよう。

このままだと、やっぱり「ランウェイで笑って」レベルで終わる気がしますね。

あ、EDは好きです。ちょっとサカナクション意識してるかなって気はしますけど。
{/netabare}
=====第5話視聴後、追記です。
{netabare}
漫画大賞受賞作。面白いのでしょう、たぶん。でも、それは原作の話。

このアニメに関しては、それを感じません。

キャラを愛せない。たとえば「大正オトメ」は、夕月や珠彦、珠子だって愛せるキャラですが、ここまで観ても主人公やヒロインの男、ヤンキー仲間、予備校の先生や人々、誰も愛せていません。かろうじて高校の美術のおばあちゃん先生と、穏やかな先輩くらい。

深掘りもそうですが、こちらに好きになるに足るエピソードを描けていないから、感情移入ができません。

この主人公の魅力って何ですか?

こんな上っ面だけ良さげな、あらすじみたいなストーリーを観せられて、面白いと感じるわけがないです。1話がとても長く感じます。

ここまでにします。お好きな方にはごめんなさい。
{/netabare}

投稿 : 2021/11/02
閲覧 : 400
サンキュー:

8

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