まつまつ さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 2.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ヤンキー×タイムリープ=新しい
原作未読
面白いからと勧められたので視聴。
話題になっているのは知ってはいたが観なかった要素として、
個人的にタイムリープ物が苦手という点。
タイムリープ物の定番の展開としては何か問題を解決する為に、
主人公が何度も過去と未来を行き来して鬱展開になって行くケースが多い。
それがタイムリープの面白みではあるのだろうが、個人的には主人公の苦悩している姿が苦しくて観ていられなくなってしまう。
この作品もまさにその通りの展開。
そしてもう一点苦手要素があり、正義感だけは強いがそれ以外ポンコツな主人公。
上記の苦手要素がありつつも全話視聴出来た理由としては、周りの人物が魅力的、毎話続きが気になる良い所で終わるという部分だった。
そして最初に観て感じたのがこの作品、人物設定がマガジンの名作ヤンキー漫画「特攻の拓」に似てないかという点。
マイキーは金髪で天然で一見華奢だが滅茶苦茶強いという点でマー坊と同じ。
その総長に気に入られるタケミチも正義感が強くて弱いという点が拓と同じ。
拓は弱いながらもかなり成長していったので観ていて面白かったが、タケミチは叫んでいるだけで正直何も出来ていない。
この先に彼の成長が無ければ面白みに欠けてしまうだろう。
タケミチは恐怖や怒りで頭の中が真っ白になると後先考えない行動に出るし、ビビったらビビったで何も出来ずその場で固まっているだけ。
しかも弱いのにいう事はなかなかのビッグマウス。
周りの人間が惹かれて行く上でもう少し魅力があればなぁと思ってしまう。
ドラケンも場地も死ぬ事が分かっているならもう少し何か出来るだろうと
観ていてイライラしてしまう。
ヤンキー物として、またタイムリープ物として分けて観ると割と昔からある定番な展開だが、それを組み合わせたので新しい作品として観られていると感じる。
ただ最近の人気ジャンプ作品もそうだが昔の定番が一周周って今の若者に受け入れられているのではないかとも最近感じる。
ファッションや音楽も昔の流行が再び注目される事があるが、漫画やアニメも例外ではないのだろう。
制作のライデンフィルム。
前クール放送の「さよなら私のクラマー」もそうだったが、動きの描写がかなりイマイチ。
乱闘シーンの臨場感とか皆無だった。
何時の時代のアニメですかと言いたくなってしまった。
ストーリーは面白いだけにかなり残念。
OPはかなり良かった。Cry Babyを聞くたびにシーンが回想されて涙が出そうになる。
ラストは確実に2期に繋げる展開だった。