Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
一番熱くて、一番切ないタイムリープサスペンス
この作品の原作は未読です。
正直、不良同士の抗争という設定自体があまり好みではなかったので、最初の頃の視聴スピードは亀と同じか、それ以下くらいだったと思います。
ですが、Official髭男dismさんの歌う「Cry Baby」に惹かれて腰を据えて視聴してみると…
結構、いえ、相当面白いじゃありませんか!
それに気付くと最新話に追い付くまで、そう時間はかかりませんでした。
人生どん底のダメフリーター花垣武道(タケミチ)。
中学時代に付き合っていた人生唯一の恋人・橘日向(ヒナタ)が、
最凶最悪の悪党連合”東京卍會”に殺されたことを知る。
事件を知った翌日、駅のホームにいたタケミチは
何者かに背中を押され線路に転落し死を覚悟したが、
目を開けると何故か12年前にタイムリープしていた。
人生のピークだった12年前の中学時代にタイムリープし、
恋人を救うため、逃げ続けた自分を変えるため、
人生のリベンジを開始する!
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
主人公のタケミっちは、ここぞという時以外は何をやっても平凡な男の子なんですが、兎にも角にも本作のヒロインである橘 日向が半端無く可愛らしくていじらしいんです。
CVが和氣あずみさんなので補正係数はかかっているかもですが、
それを差し引いたとしても余りある魅力の持ち主なのではないでしょうか。
彼女の最大の魅力は何と言っても「一途さ」だと思います。
正直、私にはタケミっちの良さは良く分かりません。
確かに、最悪の未来を回避するため何度も繰り返し頑張っていますし、半端無いくらい血と涙を流してきたのをこの目で見てきました。
ですが、タケミっちに出来るのは「きっかけを作ること」までなんです。
自らの力で大きな流れを動かすことはできないんです。
もちろん、きっかけを作るのは大事ですし、結果的に仲間からも感謝されました。
これは、タケミっちが未来を知っているからにほかなりません。
だからタケミっちの行動はある意味打算的なんです。
でも、ケンカ最弱のタケミっちがありったけの勇気を振り絞って、痛みと恐さに抗いながらの言動にはしっかり感動させて貰いましたけどね。
タケミっちが奮起する理由も分かります。
大好きな人のあんな姿…あんな別れをするなんて耐えられませんよね。
耳元で囁いてくれた台詞…もう一度聞きたいですよね。
ところが…ですよ。
2クールも放送しておいて、あの中途半端なラストは一体何だったんでしょう。
続編制作前提ならまだしも、少なくても現時点での続編は未発表です。
ですが、ネットをググると「東京リベンジャーズの2期はいつ?」とか、「東京リベンジャーズの続編2期は制作される?」といった記事をすぐ目にすることができます。
そしてどの記事でも、様々な角度から鑑みて続編の可能性は極めて高いと結論付けていました。
それに、最終回は聖夜決戦編の触りが描かれていましたが、新たに投入されたキャラのCVも気合いの入った布陣だったので、まさか1話のみで使い捨てることはしないでしょう。
見どころ満載の作品です。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは、Official髭男dismさんによる「Cry Baby」
エンディングテーマは、eillさんによる「ここで息をして」と、泣き虫さんによる「トーキョーワンダー。」
2クール全24話の物語でした。
続編制作の発表を楽しみに待っています。
タケミっちが望む未来を手にするまで、何度人生を繰り返すのかは分かりません。
心だってきっと何度も折れることでしょう。
そんなタケミっちの復活を祈念してこのセリフを贈ります。
「エル・プサイ・コングルゥ」