take_0(ゼロ) さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
・・・おかしいな(私が・・・)
いや・・・、本当におかしいかも。
実は、この作品は私の好きな「聲の形」の原作者:大今良時さんの作品のアニメ化。
聲の形も読切で掲載された時に衝撃を受け、以降連載を継続して読ませてもらい、珍しくコミックスも購入(この作品を忘れたくなくっての保存用にだけどね)、アニメももちろん視聴した。
おっさんになってから大きく影響を受けた作家さんで、この「不滅のあなたへ・・・」もオリジナルの連載作品として、大変楽しみに待ち、原作も継続して拝読していた。
現在も目を通してはいるが、今は少し迷走中かな・・・と感じている。
つまり、この作品は大きな関心をもち、且つ好意的に観たい作品なんです。
が・・・、このアニメはう~ん。
悪くはない、悪くは無いですし、この作品は非常に大きなテーマを含有している(と想像される)作品で、大河的と評してもよいでしょう。まだまだ、この1期の段階では真の意味での「テーマ」は見えないと言ってもいい。なにせ相当に進捗している原作でもハッキリとしていない感があります。
個人的には、原作者様は「いったい何を伝えたいのか?」といまだに思考中であります。「命は大事」的な安易なものではない(←これはこれで大切だけど)と思えているからです。
ただ、なかなかに難解で、最後は、物語を読んだ読者に任されるのではないか?とも思ってしまいます。
ああ、余談申し訳ないです。
で、私的には、なのですが・・・。
あの原作がアニメになって動いて喋ったら、私の心にどんな波を起こしてくれるのかと期待をしていました。
それはもう、大変な期待と言っても過言ではないです。
しかしながら、現時点では期待は裏切られている状態です。
各エピソードもそれぞれ、心に刺さるエピソードのはずなのですが・・・、なぜか・・・。
泣きもせず、心が揺さぶられることもあまりなかったです。
(で、タイトルの私がおかしいのか・・・?につながります)
誤解を恐れずに申し上げます。この作品は、原作マンガの持っている大切な部分、あいまいで申し訳ないのですが雰囲気と言っても良いかもしれませんが、そこを「落して」いるような気がします。
余韻というか、間というか・・・、その~率直に言えば「命が軽い」のです。
漫画原作とアニメの違いでやむを得ないのかもしれませんが、どうにも、納得できず、もやもやしてしまいました。
もっと恐れずに言えば、「不快感」を感じてしまいました。
この不快感は「命を軽く扱っている」と言う不快感と言うよりは、「原作が持っていた、命への敬意や恐れを表現しきれていない」事へのいら立ちであると言っても良いかもしれません。
とは言え、しっかりと1期20話は観させていただきました。
作品への興味(愛)は確かにあるのです、原作も含めフシの今後ももちろん見届けたいと思っております。
2期もあるとの事なので、しっかりと観ていきたい作品ではあります。
が、私の印象を変えてくれるとありがたいと思っております。