葉 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
【追記あり】Lycoris albiflora
☆【追記あります:最終話視聴後】
ずっと漫画で気になってはいたのですが、
如何せん漫画を読むのが苦手なので、アニメ化した今回
期待して見始めました。
この作品は、とても哲学的だと思います
考えれば考えるほど、頭がぼーっとしてしまいます笑
まず、オープニング映像、こちらは宇多田ヒカルさんの
楽曲でドラマチックに始まるのがとても良いです。
合ってると思います。
映像を考察してみると、最初に一話に登場した少年は笑っているのに、フシになると真剣な顔になり・・・・
それでも映像のラストには笑顔を見せて前を向いてフシは歩いていきます
フシは、今まで出会ってきた人たちから「人間」を教わり、
どんどん「人」らしくなっていきます
ですが、人らしくなっていくにつれて、あまり笑わなくなります
(グーグーと一緒に居るときは、心底楽しそうでしたが笑)
辛いことが沢山あるから。もしかしたら、
まだ球として彷徨っていた時の方がいいのかもしれません
それでもフシは過去の人たちの事を力に変えて生きていきます。
つらいけど、沢山の温かさをもらったから。
最初の少年が夢を見た、「悪いこともあるかもしれないけど、沢山のものを見てみたい」というのを叶えていくように。
フシという人格を形成していくように。
真っ白な球だったものが、いろんな色を吸い取って
綺麗な色だけじゃなくてもそれが味になっていくんだと思います
なんというか上手い事言えませんが、きっとこの言葉にできない
感覚というのが不滅のあなたへの魅力の一つなんだと思います
それと....フシがとてつもなく可愛い!
こんなに夢中になったキャラは久しぶりです....!
どうしてあんなに可愛いのか!わからない!!!
たどたどしい言葉も良かったですが、ところどころでうまく喋れない描写が良すぎた....スラスラ喋らないところが・・・
「俺のせいだ、ごめんなさい・・・」とフシが言った時には
抱きしめてあげたくなりました・・・なんて良い子なんだ・・・・!
2022年の秋に第2シーズンが決まっているのが嬉しすぎます。
待ち遠しすぎる・・・。
最後になりましたが、レビューのタイトルは白彼岸花の学名です
花言葉がフシすぎる(???)
もっと文才があれば、この深すぎる物語の考察を深められたのにな...
☆追記☆
最終話まで見た。
フシにとって初めての、人間の必然たる経過による死だった。
一番古くから一緒に居てくれた人。
不完全なフシを受け入れてくれていた人。
フシが出会ったどの人たちの死も決して無駄ではないですが、
ピオランとの別れは、今まで失ったものとは格段に違う気がします。
視聴者である私がこんなに喪失感あるんですから、フシはもっとだと思う・・・・(?)
だけど、ピオランは自分の人生に満足していた。
フシの「ありがとう」は、今までの人たちへ向けた感謝と懺悔が混じった言葉ではなくて、純粋な、真っ白な、感謝だったのでは。
そして自分がピオランと出会ったこと、ここまでいろいろな感情を知ることが出来たこと、自分が居て、良かったと思える人が居た事、それらすべてを含めた「幸せだったよ」だと思いました。
最終話に現実的な死を盛り込んできた。
この作品は終始現実的で、疑問に思うことを考えて、
作中の描写から伏線を見つけ繋げることが出来る。
矛盾を作者が一番考えているんだなと感じました
フシはあのあと、誰とも接しないで時が進んでしまったのでしょうか・・・・
ピオランを失い、自分がノッカーを引き寄せてしまう体質と知っていれば、他者との繋がりを絶つのは不自然ではないですし・・・
どこかで力を蓄えてる???
おじさんフシ・・・・おじさん・・・・・(頭を抱える)
ピオランが観察者の出した球に触れ、生まれ変わるとしたらフシも何者かの生まれ変わりなの?でも観察者が言うには、フシは地球?の世界を記録する存在なので、死者の生まれ変わりとフシは違うような・・・?刺激を受けたものに変化する時点で若干生まれ変わりっぽいですが()
めちゃくちゃ続きが気になりますがこれ一年後の2シーズンまで正気でいられるかな?笑
原作買ってしまいそうですがどうせならアニメで見たいなぁ
でも一年は長いなぁ・・・笑
2シーズン目もオープニングは宇多田さんが良いですがどうでしょう
突然フシが歌いだしたらどうしよう笑笑キャラソン的な笑
それもそれでおもろいですが笑
長々と追記してしまいましたが、ここまで読んで下さった方、ありがとうございました(*_ _)
来年秋、この物語の続きが見られることを、心から楽しみにしています。
また会おうね、フシ!
2021 9/20