でこぽん さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
大切な人たちとの写真に込められたもの
この物語では、とても静かに時間が過ぎてゆきます。
舞台は広島の竹原市。昔情緒が豊かな街並みで主人公の沢渡 楓(さわたり ふう)が過ごすひととせを描いています。
登場人物はみんな優しい人ばかりです。
物語全般で流れるBGMも心地よく、心が癒されます。
竹原市は楓の亡き父の生まれ故郷。
東京から越してきた高校一年生の楓。
彼女は、父が撮った写真を見るのが好きでした。写真には楓たちの笑顔が写っています。だからその写真を見ると、楽しかった思い出が甦ってくるのでしょうね。
そして、その写真は、楓の父親にとっても大切な宝物だったようです。
幸せなこの瞬間を忘れないように、楓の父親は写真を撮っていたのかもしれません。
竹原に越してきて、楓には多くの友達ができました。
だから今では楓が写真を撮ります。
楓の撮る写真も、家族や友達の笑顔で満ち溢れています。
きっと楓も、大切な人たちとの楽しい思い出を忘れないように、写真を撮っているのかもしれません。
だから、楓にとって写真は宝物なのでしょう。
私も、昔の写真を見ると、その頃の情景が思い出されます。
楽しかったそのときの記憶が思い出として甦ります。
だから友達や家族と一緒に撮った写真は、誰にとっても大切な宝物だと思います。
オープニングは坂本真綾さんが歌う「おかえりなさい」
とても優しく美しい歌です。この歌を聴いただけで私は胸がこみ上げてくるような感じがしました。
そして第1話を見たときの感動は、大変なものでした。
このアニメは12話まで配信されており、続けて視聴することが可能でしたが、思わず第2話を見るのをいったん止めました。
なぜならば、感動の余韻を味わいたかったのです。
続けて第2話を視聴するのはもったいないと感じたためです。
そんな理由で、結局、第2話を視聴したのは二日後になり、そんな感じで、ゆっくりゆっくりと、感動に浸りながら少しずつ視聴しました。
皆さんもこの物語で心地よい時間を共有しませんか?
その時間は、たまゆらのごとく消えていきますが、いつまでも心に温かなものが残るでしょう。