なっすん さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
タイトルで避けられがちだがMじゃなくても楽しめる
とりあえず1~3話まで見て欲しい。
昨今避けられがちな「暴力系ヒロイン」が登場する作品なので万人にはお勧めしづらい部分はあるのだが、大好きな作品だ。
まず主人公はドMで、この性癖を治すためにメインヒロインの美緒先輩(ロリ)に頼ることになるのが物語の導入。
美緒先輩はドSですぐに手が出ちゃう先輩なのだが、主人公の悩みを解決してあげたいという気持ちを強く持っており、決して見捨てはしない。普段はドSなのだが、主人公が頑張ったら褒めてくれるし、優しくしてくれることもある。そんなドSとバブみが混在したヒロインになっている。
もう一人のヒロインは男性恐怖症の同級生、結野ちゃん。
男性恐怖症のため主人公に触れられると反射的に殴ってしまうが、内心では悪いことをしたと後悔している。
男性がいる電車に乗れず、学校を遅刻したりと生きづらい生活を送っている。
今まで主人公に対し苦手意識があったが後述の展開で主人公のことが好きになってしまう。
アニメの2~3話は結野ちゃんの抱えた問題を解決していくことが主題になっており、個人的にアニメで一番好きな部分だ。
結野ちゃんの男性恐怖症の原因となった中学時代の先輩が登場し、結野ちゃんを苦しめるのだが、そこでただのドMだった主人公が漢気を見せて結野ちゃんを助けようと奮闘したり、それを美緒先輩がさりげなくフォローしたりと、熱い展開になっている。
1~3話を見ると主人公がただの変態じゃないことや、美緒先輩と結野ちゃんがただの暴力系ヒロインではないことが良く分かる構成になっている。
しかしシリアス要素は3話がピークで、その後はこの作品が視聴者が想定してたより「ギャク寄りの世界観」だったことが判明していく。
5話に発明部のIQ200越えの天才ノア先輩(ロリ)が登場するのだが、主にこの人が率先して世界観をぶっ壊しにくるので、3話の余韻が何処へやらってな具合でギャグアニメと化す。
主人公が変態パワーを使ってスーパーサイヤ人状態になったり、巨大ロボと戦ったりとパロネタ要素が加わってくるので、ここも人を選ぶ要素かなとは思う。
私は制作陣に愛されている雰囲気を感じるアニメが好きなのだが、この作品も、その一つなんだろうなと感じている。
5話からOPがマイナーチェンジするのだが、制作陣の愛を感じるので是非見てほしい。