アニマル さんの感想・評価
2.3
物語 : 1.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
放送前から脱獄編までがピークだと聞いていたが‥
観ていてイライラするシーンが多かったです。
原作とアニメの違いが大きいとの話をしている方が多いですが、このレビューではアニメの話をします。
まず初めに違和感を感じたのは謎の魚を手に入れた際にエマや年長組が幼い子達にくじ引きで毒見させた時です。
危険に晒すような事をしておきながらそれを笑ったりギャグのワンシーンとして描かれて居ましたが正直サイコです。
更に、エマが人間を助ける方法もわからないけど鬼を殺したくないって言い出した時は「は?」となりました。
ずっと鬼から人が食われる社会構造を何とかしようと研究してきたノーマンと違ってエマは何もして来ませんでした。
困ったら新キャラが助けに来たり、出荷された筈のノーマンが助けに来たり殆ど人の助けと運だけで生き残ってきたようなものです。
その人の助けも運も本来は「次はないかもしれない」「大事な家族が殺されるかもしれない」のにも関わらず、代理案もなく兎に角ノーマンのやり方はダメ!って言うのが無責任に感じられました。
その後の展開は酷い物です。鬼が人を食べずに住む方法も鬼の居ない世界の行き方もエマが自力で見つけるわけでもなく運良くそれを知ってる人に会うというものです。
ノーマンに鬼を殺すのをやめさせる事を条件に友達の鬼を連れてくるという展開も「殺されるかもしれないのに連れていくなよ」と思いました。
みんなで「エマすごい!エマの考えはいつも正しい!」とヨイショされるシーンを観て「あー、この世界は全部エマの思い通りに動くように作られているんだな。」と思い、案の定最後までその調子でした。
基本、主人公を好きになる事が多いのですがここまで不快な気分になる主人公も珍しいです。
ご都合主義の化身のようなアニメでした。