take_0(ゼロ) さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
はて、これは若き少女の奴隷解放宣言か、革命か・・・。
この作品、珍しく原作を読んでいた作品・・・、が、実は最近ちょっとご無沙汰しているんですけれども(中弛み的な印象の時期があって、ちょっと距離を置いてしまいました)
とは言え、このアニメ部分については、原作を知っているという事になります。
原作を観た時の第一印象は・・・。
「これまた、変な作品が登場してきたなぁ」でした。
これが「どっからこの発想来るねん」となりまして。
「これどうなるんだ」期間がだいぶありまして(ちゃんと読んでました)
「なんか、話が進まないなぁ」(個人の感想です)となり、
「やべ、わかんなくなってきた」(←いまココ)
メタ発言としては、何とか原作をフォローして最新話まで追いつきたいと思っております。
という事で、このアニメ作品の感想です。
このアニメですが、このクールに関して言えば、よく出来ていると思います。
原作の不思議な魅力、ゴシックな雰囲気と中世的な階級社会を演出し、ミステリアスで人をひきつけ、人の興味をそそる雰囲気を上手にまとっています。
そもそも、主人公ほかメインキャラの半分が物語の都合上「すす人間=真っ黒」です。
これは、物語の重要な一面(半面、と言う表現が正しいかな、物語的には)を持つ事象なので、やむを得ないのですが、これをアニメ映像化と言うのは、なかなかに苦労しそうな案件です。顔も表情もわからないキャラクターを声優さんはじめ、キャラを動かしている皆さんの努力とセンスで、大変魅力的に表現しておられます。
また、もう一方(半面)のメインキャラ「生き人形」。
こちらは「すす人間」とは異なり、普通の見栄えをしているのですが、なんとも健気で可愛らしく、個性的。
その中心となるのは、ご主人「すす人間=ケイト」と対をなす「生き人形=エミリコ」。
この娘がとにもかくにも、素直で可愛らしい。
最初は独り語りがウザいかな、とも思ったのですが、ケイトとのカラミや行動を観ていると、応援したくなってしまいます。
表情が豊かで、観ていて楽しいですね。
クールなケイトとの対比もユニークです。
ああ、クールと言いましたが、すす人間ケイトも真っ黒ですがイライラするとすすが湧きだしてきたり、ある意味表情が豊かです。
ちなみに、生き人形はエミリコ以外にも複数登場し、男女、幼いものからちょっと年長のものまで存在しています。
ま、雑に言うと味方っぽいのもいますし、敵っぽいのもいます、ここら辺は物語を観ていただければ、と思います。
ケイト、エミリコと一緒に物語を動かしていくキャラクター達は、それぞれ個性、表情豊かで、こちらも楽しいです。
主人と生き人形が対になっているので、話や感情の表現、情報量が単純に倍化するので、ここら辺も豊かに見える理由かもしれませんね。
私はエミリコの他にはルウがお気に入りになりました。
ラムも気にはなってはいるのですが、一時、物語からは退場してしまいましたね。でも、再登場の兆しが見えたので、こちらも楽しみです。
さて、詳しい解説もなしに色々と書いてしまったので、
観ていない人、知らない人にはなんのこっちゃ、でしょうが・・・。
とにかく、ユニークで今後が気になる作品になると思います。
機会がありましたら、ご覧くださいませ。
まだまだ、視聴者に明らかにされていない謎ばかりです。
シャドーハウスとは?
偉大なるおじい様とは?
ケイトの思いは叶うのか?
今後のケイト、エミリコの物語、他の主人と生き人形の関係は?
すす人間の目的(存在)とは?
上位のすす人間たちってなんやねん?
・・・などなど。
映像もしっかりと描かれており、魅せる力、観れるクオリティを持っています。
音楽も、雰囲気に合ったいい感じです、こちらも高いクオリティと表現しても問題ないでしょう。
キャラクタも前述したいように、多彩でユニーク。
とても個性的で面白く、かつ興味深い。
「私、気になっちゃいました」って感じです。
今後も追っかけていきたい作品の一つとなりました。
・・・その前に、原作に何とか追いつかねば・・・。