どどる さんの感想・評価
3.4
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
プレーン
ごく普通の世の中に、とても高潔な精神を持った正義漢が現れたら?
その人は、どちらかというと狂人の類である。
このパターンは、少なくとも1600年代のドン・キホーテまではさかのぼることが出来ます。
私が「ドン・キホーテ」「ウォッチメン」「スーパー!」など、元々このジャンルの愛好者であることは、サムライフラメンコへの評価にどうしても影響を与えてしまいます。
この先入観からすればこのテーマは、例えば「TIGER&BUNNY」のようにお金や生活との兼ね合いに苦労していたり、「fate/zero」のように、世間との噛み合わなさから歪んだりしていなければならないように思えてしまいます。
サムライフラメンコは、ものすごくプレーンです。
子どもの時にヒーローが好きだった。
おとなになった今でも、できれば良いことをしたい。
その純粋な気持ちを汚さない作品になっています。
悪いことではありません。
しかも、内容じたいはちゃんと楽しく見られる。2クール退屈しないようになっている。
ちゃんと楽しいのはすごく大事なことです。
悪いことではありません。
日本にはこのタイプの作品は多くないのだから、プレーンなところから入るのは悪いことではない。
でも、日本にもアメコミ映画とか入ってきてる。
サムライフラメンコ、キャプテン・アメリカ/ファースト・アヴェンジャーより後の作品なんです。
そういうの踏まえちゃうとこれでいいのかな…?と疑問を持ってしまいます。