「機動戦艦ナデシコ(TVアニメ動画)」

総合得点
76.3
感想・評価
789
棚に入れた
3778
ランキング
722
★★★★☆ 3.8 (789)
物語
3.8
作画
3.6
声優
3.8
音楽
3.8
キャラ
4.0

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ネタバレ

Bハウス さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

メディアミックスの代表例

90年代の中盤から終盤にかけて
小説→コミック→TVアニメと続く作品が多く
「メディアミックス」と呼ばれた

有名なのはあかほりさとるの「爆れつハンター」
こちらは少年エースの連載が麻宮騎亜先生

TVアニメはキングのアニメレーベル「スターチャイルド」が音頭を取り
佐藤竜雄監督と會川昇先生を引っ張ってきた

それまでのメディアミックスは多少の論点に差異はあるが
概ね同じストーリーライン

しかしナデシコの場合麻宮版とアニメではほとんど別物
後続の劇場版は2つを掛け合わせたストーリーになっている

舞台は謎の生物兵器木星トカゲが侵攻した近未来
民間企業ネルガル重工が侵略された火星に住む住民を助ける為
戦艦ナデシコを製造

火星出身で直前に木星トカゲの襲撃を受けて両親を殺された
テンカワアキト

その後地球にボソンジャンプされて
定食屋でコックのバイトをしていた

しかし木星トカゲのニュースを見て怯えだしたことが原因で
クビになってしまい途方に暮れた所で

木星時代の幼馴染ミスマルユリカと出会う

両親が殺された前日に木星を旅立ったユリカは
軍人の娘とあって事情を知っているのと思い
彼女と一緒にナデシコへ乗り込むと言う始まり

會川先生はのちに「アキトは自分自身」と言っていたけど
ライナーノーツの件でもめて劇場版降りたのよね

ぼくマリも竹内桜先生と揉めたらしいし
ディケイドで降ろされるまでは血気盛ん過ぎw

話が波乗り臭くなったのでアニメの感想について書くと
この作品メタパロを巧妙に仕掛けていると共に
見ている人間をあざ笑うかのような裏切りが多い

アキトが木星トカゲと戦うきっかけをくれた
ダイゴウジガイことヤマダジロウさんは
3話であっさり殺されて

殺した軍人のムネタケはゲキガンガーを
「暑苦しいもの」と言っていたのに
最後は「ゲキガンパーンチ」と叫んで死んでいく

重いシーンは極力減らして
アキトが傾倒していくゲキガンガーのダイジェストとか
専門用語をイネスが解説する「なぜなにナデシコ」など
パロディチックなシーンが多かった

中盤に木星トカゲの背景には迫害されて
たどり着いた人類がゲキガンガーを参考にして
戦争を起こしていたことを知る

アキトは人と戦う事に悩み
エステバリスに乗らない選択しているんだけど

結局ここら辺も木星側の白鳥兄妹の登場とか
プロスペクターがラーメン屋台出して
ホーリーとルリルリがラーメンすすっているシーンなど
ギャグシーンを盛り込むことで軽さを維持していた

最終回は會川先生が痴話げんかを書きたかったらしく
アキトとユリカの言い合いを
他の連中が呆れた様子で見ていると言う締め方

他の作品だと概ね変な締め方しかしないので
比較的まともなのかもw

ちなみに麻宮版を読んだらぶったまげた
いきなりユリカが「ヒミコ」を名乗ってナデシコ襲っているし
全体的にサイレントメヴィウスの色が濃い

劇場版を任された佐藤竜雄監督は
TVシリーズの設定を引き継ぎつつ麻宮版も踏襲したのかなと
他の監督作品はもっと優しいタッチで作っているので

波乗りとは別にスタチャの名物P大月さんが
「ズマップズマップ」と言うラジオ番組やっていて
CDを出そうとしたらクレーム来て名義替えたんだとか

さすがにジャ〇ーズにメタパロは通用しない

投稿 : 2021/09/02
閲覧 : 367
サンキュー:

2

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