ばんぶーる さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
この夏だからこそ見返したい
10周年だから…いやそんな理由で観たわけではない。
昨今の情勢により、「今まで通りの夏」を過ごせていないもどかしさからこの作品を見返すことにした。
登場人物のみんなはどこか後ろめたさを感じていて、その心理描写がとても丁寧な作品だと改めて思った。(現実的かどうかは別として)
時が経つにつれて仲間がいつの間にか昔の仲間に変わる。
これは歳を重ねるごとに自分にも当てはまる。
しかし愛情、後悔、嫉妬…みんながそれぞれ想い合うことを言葉で、行動で伝え合ううちに昔の仲間から今の仲間になっていく。
最終回のかくれんぼでは必ず泣いてしまうのは、いつの間にか感情移入のしすぎで、自分も「超平和バスターズの一員」としてめんまを探していたからだとさっき気が付いた。
見終わった後はふと友達に会いたくなる。
感謝を言葉にするのは恥ずかしいが少しだけ優しくしたくなる。
いつもの場所でいつもの仲間とたわいもない時間を過ごす。
そんな当たり前にあった目の前の小さな幸せを、見えるはずのないめんまは私たちに教えてくれたのではないだろうか。
ぜひこの夏だからこそ見返して、初めて見た時の夏を思い出して欲しい。
そして、その時に周りにいた人達に落ち着いた時に会いに行って欲しい。
きっと超平和バスターズのみんなと同じように、会えばすぐにあの頃の自分に戻れるはずだから。