U さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
C. ネタバレ注意 – 諦めたらまいね
羅川真里茂の漫画。
「少年マガジン」で2010年より連載
16歳の青年が津軽三味線奏者で目標だった祖父の死後、
自分の音を探すため青森を出て東京で暮らし多くの出会いを経て成長していく物語
<メモ>
吉田兄弟が監修だそうで1話目から津軽三味線の演奏がすばらしく期待が高まりました。
原作ファンの方はすばらしい音が付いてアニメ化を喜んでいるのでは。
が、なんか惜しい。
2クールにして各々の心情を細かく描いていたら感動作になったかも知れないと思うともったいない。
じっちゃんの松吾郎から言われたように松吾郎の真似ではなく自分の音を見つけようとしている雪の前に実の父と母が現れて
・父親は受け継いだ松吾郎の音を自分の神木流へ
・母親は無欲だったため評価されなかった父松吾郎の音を世間に知って欲しい
と、自分の思惑のためだけに雪に松吾郎の音を出すよう求めているのがかわいそうでした。
<登場人物>
私立梅園学園 津軽三味線愛好会
・澤村 雪:島﨑信長
・前田 朱利:宮本侑芽
・山里 結:近藤玲奈
・矢口 海人:岡本信彦
・永森 雷:鈴木達央
・小薮 啓子:高柳知葉 顧問
神木流
・田沼 源造(神木 流絃):高岡瓶々 師範
・緒方 洸輔(神木 清流):梅原裕一郎
・田沼 総一:畠中祐
・田沼 舞:三上枝織
・澤村 松吾郎:麻生智久
・澤村 若菜:細谷佳正
・澤村 梅子:本田貴子
・梶くん:梶裕貴
<ストーリー>
16歳の澤村雪は育ての親で憧れでもあった津軽三味線奏者の祖父 澤村松吾郎(じっちゃん)が亡くなったあと自分の音を探すため青森から東京へ出る。
六本木で光酔いしてるところをアイドルを目指すユナ(逢田梨香子)に助けられ家に泊めてもらう。ユナと彼氏(タケト:柿原徹也)の喧嘩に巻き込まれタケトの代わりにライブハウスで津軽じょんがら節を披露する。
ユナが夢を諦めアパートを引き払うため住むところを探していた雪の前に
離れて暮らす母親が訪ねてきて下宿先と私立梅園学園への転入を強制する。
若菜・雪兄弟を父・松吾郎に預け化粧品会社「梅丸」の社長として活躍する母親の梅子は
松吾郎が無欲のせいで世間に名を知られていないことを憂いていた。
高校に入学した雪は津軽三味線を抱えた同級生の前田朱利と出会う。
朱利が抱えていた三味線は卒業生で三味線奏者として活躍している緒方洸輔が残していったものだった。
朱利は祖母が疎開先で聞いたという三味線曲を探すため津軽三味線愛好会を1人守っていた。
探している曲は雪の祖父が30年かけて作りあげた「春暁」(しゅんぎょう)という即興曲だった。
雪は前田朱利と知り合ったことで津軽三味線愛好会に巻き込まれていく。
誰かの真似ではなく自分の音を探せというじっちゃん、
評価されることなく死んだ松吾郎の音を継いでほしい梅子、
神木流に松吾郎の音が欲しい田沼源造(実父)、
雪をライバル視しコンテストで白黒つけたい田沼舞、
雪の才能を見抜いている(牽制している?)緒方洸輔、
雪を脅威とも感じず友達になりたい?田沼総、
雪の周りにはいろいろな思惑を持った人がいる。
が、津軽三味線愛好会の仲間は雪の音色を好きだと言ってくれる。
梅子が雪のために主催した津軽三味線甲子園「松吾郎杯」に参加する津軽三味線愛好会のメンバー。
他人と競うことに興味のなかった雪が優勝したいと思う程に成長して臨んだ大会だが団体戦は{netabare} 僅差の3位 {/netabare}。
迎えた個人戦、雪は母の望む松吾郎の音で弾き始めるが演奏中様々な思いがよぎりじっちゃんの真似ではなく自分の音を欲するようになる。
結果{netabare} 1位の田沼総一と大きく離された3位 {/netabare}。
大会後
母、恥かかせた
父、勝てないのは分かっていた
緒方洸輔、君の音は気まぐれだ、独りよがりだ
と、己の音を否定されたことで雪は絶望する
21.6.27