たつや さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
「飛行機は美しくも呪われた夢だ」
風立ちぬ
昔見た時は子供すぎて意味がよくわからなかったけど、今見返してみたら宮崎駿監督の伝えたかったことが、少し分かった気がする。暴走する祖国と歪んでゆく世界、理想と現実の間で苦悩するエンジニアの二郎、結核に侵されながらも、二郎のすぐそばで懸命に生きる菜穂子、他にも多様なキャラクター、場面があり面白かった。「美しいところだけ、好きな人に見てもらったのね」というかお母さんの言葉には、涙が出た。「飛行機は美しくも呪われた夢だ」と語るカプローニさん、「あなた、生きて」と言い、風に乗って美しく消える菜穂子、「ありがとう、本当にありがとう」と言う二郎、本当に感動のラストだった。
「戦争を糾弾するものではない。ゼロ戦の優秀さを表したいものでもない。本当は民間機を作りたかったと庇うわけでもない。」
「自分の夢に忠実にまっすぐ進んだ人物を描きたいのである」
宮崎駿監督作品の最も好きな作品の一つとなった。少し言いたいことがあるとすれば、声優が少し棒読みだったかな(特に二郎)。あと少し盛り上がりにかけてたかな。でも2時間見ごたえのある作品でした。音楽も最高でした。