takato さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
コレジャナイ感…。ダークでリアルにすれば重厚になるってもんじゃない。
大好きな冲方丁さんの代表作マルドゥックシリーズの第一作。ついに本作がアニメ化!と聞いて私がどれだけ喜んだことか…。しかし、蓋を開けてみるとコレジャナイ感が…。
確かにアニメーションのクオリティーは大したもんだけど、あくまでエンタメと倫理的な在り方に接地しているからこそ、SFなどのハイエンドな部分だけにならないでバランスが取れているのが冲方さんの魅力なのだが、攻殻などに連なる(エルゴプラクシーを連想した)リアル重厚難解系の方向に振りすぎちゃったかな?。
それにしても、私は1作目の本作より2作目の過去編である「マルドゥクベロシティ」に完全にイカれてる人間なので、バロットはまぁ置いといて(林原さんなのは凄いことだが、ベストフィットかな?)、ボイルドやウフコックのイメージが大分違うのがどうしてもしっくりこなかった。そもそもボイルドってこんな真っ白で痩身なイメージだったけかな?。黒か褐色に近い肌で、もっとワイルドなイメージだったんだけど(表紙や作中のイメージから)。磯部さんのボイスは良いに決まってるけど。
原作厨を絵に書いたようなアホな感想ですが、好きなもんは仕方ない。私としては違う方向性で「ベロシティ」の方をNetflixとかで時間を予算も時間も十分かけて是非作ってくれることに期待します!。内容的に絶対テレビは無理だし。それにしても、こんだけ「なろう系」とかだ大量生産しては消えていくのに、冲方さんや、「デュラララ」などの成田さんの最高の原作を何故アニメ化しないのか!