Bハウス さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
自動人形から加速度的に成長する
放送当時2ちゃんの実況スレでこの作品は
「ヴァイオ松」と呼ばれていた
未だにEDの替え歌で使っちまうじゃねぇかw
与太話は置いといてお馴染み京アニステマ文庫作品
freeからパイロットフィルムのようなCMが流れていて
本作もそのCMからハイクォリティーな作画
当然期待度が高かった
物語は戦時中少佐の懐刀として従軍していた
主人公・ヴァイオレット
しかし敵の罠にはまってしまい
少佐は瀕死状態で彼女は両腕を失う
彼女は少佐が残した言葉「愛している」が心に残っていた
戦争は終わりヴァイオレットもしばらく療養していたが
やがて少佐の友人であるホッジンズが引き取る事に
彼は郵便局を運営していた
ヴァイオレットが仕事場の様子を見ていると
職員の女性がお客と向き合い何かのやり取りをしている
戦争が長く続いた事で識字率が下がったため
手紙の代筆を行っており
その仕事をする人は自動人形と呼ばれていた
少佐の残した「愛している」の意味を知りたいと思った
ヴァイオレットはホッジンスに自動人形として
働きたいと訴え自動人形の道を歩むことになる
この作品の魅力はヴァイオレットの変化
とにかく前半表情は変わらず
石川由依さんも淡々とした口調
タイピングは正確で自動人形の育成学校でも
トップだったが
感情が理解できていないため
手紙の内容が簡素化されてしまい
一時は養成学校で唯一卒業できなかった
しかし養成学校で出会ったルクモアによって
少しずつ人の気持ちを代弁できるようになって行く
育成学校卒業後は移動式自動人形として
様々な場所に向かって活動をしていくのだけど
そこから徐々に表情が変わるようになり
手紙の内容もより深い気持ちを
自然と書けるように変わって行った
ロードムービーになってからは
一話完結の物語で進んで行ったので
依頼者から見たヴァイオレットの様子が多い
だからそれまでの少佐との話だったり
ホッジンス達との交流がないので
「一足飛びに成長していないか?
魔法使いプリキュアのは~ちゃんみたいに」
と思っていた部分がありましたw
最終盤は少佐の兄絡みで
シベリア超特急的なアクションシーン出てきて
急にテイストは変わるのだけども
殺すことを拒否して戦う姿に
ヴァイオレットが自動人形を通して
心ある人に慣れたんだなと思う
劇場版は賛否両論あるみたいだね
確かに泣かせにかかる演出が多くて
話数によってはかなり強引な部分は否めない
でもこの作品の本質って愛を知る事だから
多少の強引さも愛情表現と思えれば