けす さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
人間の煩悩を全てさらけ出し、人間の醜さを表している作品
本作は鬱アニメ、主人公が人間のクズとして有名であるが、魅力は他にあると感じた。
それは、「人間の醜さ」である。登場するキャラは言葉以外は全員クズというびっくらぽんなキャラ設定である。特に誠は言うまでもなく、世界に関しても群を抜いてクズであると言えるだろう。これらのクズキャラの繰り広げる言動は予想の斜め上を行き、面白さまで覚える。このクズキャラの言動を通して何を感じるか。私は、人間の醜さがいい意味で美しく表現出来ていると感じた。人は人を裏切る自分勝手な生物であり、醜悪さを具現化したものである。それでも懸命に生きている(本作では死んだが。これに関しては罪を重ねすぎた為ノーカウント)姿は美しさを覚える。また、音楽の完成度が高いことも高評価な点である。ed曲は数種類あり、その話の内容に合わせて変えているといった印象だ。特に「記憶の海」は後世に残る名曲だと思う。スクールデイズの主題歌でなければ良い意味で語り継がれた曲であろう。(別にスクールデイズで使われているのは悪い意味で残ってしまう、、なんてことは行ってないヨ(^^)/) とにかく素晴らしい物語である。
余談ではあるが、恋愛モノなのに恋心踊るような胸の高鳴りは微塵も感じられず、人が死んでるのに目頭が熱くなるようなことは全くもってありません。あくまでギャグ作品として視聴し、本作を反省として生きることをおすすめします。