レオン博士 さんの感想・評価
3.4
物語 : 1.5
作画 : 5.0
声優 : 2.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
僕だけの青田買い
【紹介】
一般企業で働いていたけど、アニメ制作の夢を忘れられなくて転職。
でも、現実は甘くなくて挫折して、大学時代に美大に進んでいればどうなったんだろうという後悔の気持ちを持っていたらタイムスリップして、大学時代をやり直す話。
学生生活アニメとしてそれなりに面白かったけど、シナリオが微妙で高い評価はしづらいですね。
【作画】
作画はとてもいい。女の子もみんな可愛いし、貫之のキャラデザ結構好きです
【声優】
声優は主人公と妹がもう少し技術磨いてほしいところですね。
あとはシノアキの方言はかわいいけどちょっとぎこちないかも、
【キャラクター】
でも可愛いなシノアキ。
この気に入った相手のそばにすすっと近づいていって
ナチュラルに距離詰める素直なところとか嫌味ないしすごく可愛い。
こういう子はモテるね。
無駄に女子の敵作っていじめられそうではあるが。
【シナリオ】
シナリオとして気になるのは、まず将来成功するとわかっている人間に接近して一緒にリベンジというのは、その人の才能を利用しているだけな感じがして、リベンジとか言いつつ、結局他人の才能頼みなのか?って思ってしまう。
大成功が約束されている青田買い、しかも学生だから失敗してもリスクもないので、あまり緊張感がない。
主人公がくすぶっていたのは自分の才能のなさというよりも、自分のやりたいことに気づくのが遅かったことと、会社がつぶれる等の運のなさ。
わざわざタイムリープしなくてもまだまだ挑戦を続けることはできるのだから、絶望するには早いと思うんですよね。
それをちょっとうまくいかなかっただけで、大学時代に戻りたいという甘えが共感を持ちづらい。
このアニメは後に成功することを知っている偉大なクリエイターの青田買いをしつつ、制作経験というアドバンテージを持って大学生活を送るといういわば異世界なろう系の俺TUEEEの学生バージョンというわけです。
それから、元の世界では大成功したようなクリエイターの過去に介入することで、未来が変わって成功しなくなる可能性も当然あるわけで、そういった相手の人生を潰す危険性を無視して自分の都合だけで振り回しておいて、仲間だの友情だの言うのは好感が持てないかな
実際、クリエイターが認められるかどうかって結構運が重要なんですよね。
ちょっとしたタイミングの違いだけでチャンスがつぶれることはクリエイターにはよくあることです。
私がもし主人公だったら、将来大成功するとわかっている人物と仲良くなるのは怖くてできないな。
自分とかかわったせいで名作が生まれるのを潰しちゃったら、自分を一生許せなくて後悔するだろう。
例えば元世界では才能はあるのに成功していなかったクリエイターを集めて、プラチナ世代のクリエイターに真っ向から挑むシナリオならまだ面白くなったかも。 それが本当の意味でのリベンジじゃないの?
主人公は別に成功者とわかってシノアキ達に近づいたわけではないからまだマシではあるけど、将来成功するとわかっている人と一緒に活動してリベンジとか言われても微妙かなあ
そういうのコバンザメって言わない?
【総評】
コメディ作品としてはなかなか面白いが、クリエイターのリベンジとか、クリエイターの学生生活という視点で見ると微妙な作品。
シナリオ的には少し不快感はありますが、ふつうに面白いと思います。
シノアキ可愛いし!
【最初のチーム映像制作の話】
{netabare}
映像の長さの段階でもめていたが、3分の映像作品にするには文章量としてどれだけ必要なのかを経験あるはずの主人公がわからないのは残念だった。
こういうところがタイムリープ?している主人公の腕の見せ所ではないのか?まあ、そういう仕事はしていなかったのかもしれないですが。
あと、尺に収まらないからシナリオを削れ、はシナリオライターの仕事を舐めすぎ。文章ちょっと削るだけじゃん?とか思ってそう。
そのちょっとのために、何時間悩んでいると思っているのか?
伝えたいことがあるのにそれを削るのは、クリエイターとして絶対やってはいけないことです。
{/netabare}
【学祭について】
{netabare}
芸大の文化祭なんてすごく美味しいイベントなのに、何も関係ないメイド喫茶とか、非常にもったいない無駄回。ただメイド服着せたかっただけでしょ?
そんなのは別のアニメでやればいい。
でもシノアキのメイド、かわいいなあ。
{/netabare}