やまげん さんの感想・評価
2.9
物語 : 1.0
作画 : 5.0
声優 : 2.5
音楽 : 4.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
絵はすごいけど…
人の食べ物や道具をこっそり使いながら人のそばで生活する手のひらサイズの小人の話。はっきり言って、この発想はオリジナリティの高いものではなく、誰でも思いつく設定だろう。
なぜ上記の設定の作品が少ないかといえば、小人と人間が出会うストーリーを考えたとき、最終的に、①小人は人間に別れを告げる、②小人は人間とともに暮らす、の2パターンが考えられるものの、②は非現実的すぎて幼児向けの作品になってしまうし、①は現実的ではあるが内容のあるドラマを描きづらいからではないか。
この作品も、何を描きたいのかよくわからない作品だった。
あと、原作のイギリスの小説のタイトルが『Borrowers(借主、借り手)』らしいので、「借りぐらし」のタイトルは原作に沿ったものだと思うが、返す気も実際返したこともないのに借りてますというのは、どう考えてもおかしい。身近にそういう主張をしている人がいたら、頭がおかしい人だと思うだろう。
作画に関しては、人の動きを丁寧に観察して描いた、人の動きの作画のひとつの究極ではないかと思う。ただ、小人たちと、アリ、ダンゴムシ、カマドウマなどの昆虫の大きさのバランスがおかしいとは思う(アリたちが大きすぎあるいは小さすぎ)。