アニメ記録用垢 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
私的アニメランキング不動の1位となった
思い返せば幼い頃からハイファンタジーが好きだったんだにゃー
勇者や魔王、吸血鬼やエルフなど
そういうのがあって今でもリゼロやオーバーロードなどの作品が好きな理由なんだなと思っていたぜよ
だけどリゼロ二期を観終わって、それだけが理由じゃないって感じた
(ハイファンタジーでも、ガワだけ変えた量産型の中身のないハーレム糞オナニーなろうファンタジーは嫌いだし
観る価値もないけど……)
まず登場人物の誰もが自分で考えて、自分で行動している
作者が動かして、決められたストーリーをなぞってるだけなお粗末な作品とは天地の差
昨今の作品は主人公を際立たせる為だけの舞台装置、黒子ばかりだが
稀にリゼロみたいなキャラクター自身が生き生きとしている作品に出会える
作品に代替えの効く登場人物が誰もいない
スバルもエミリアもレムもラムもベアトリスもロズワールも誰もがリゼロという世界に生きている
ナツキ・スバルは主人公としては力もなく、頭も足りない年齢そのままの18歳
作中で彼の小中高時代の生き様が異世界でも足を引っ張って、上手く行かないこともある
だけどもそんな彼だからこそ、自分一人の力じゃどうもできないって自分で知って
周りの力を頼って、大きな困難も乗り越えていく
エミリアはあの世界では誰かも忌み嫌われ、迫害される存在
それでも人前では弱さをできるだけ隠して、気丈に振舞ったり、誰にでも優しい
何故か?それは自分自身が迫害を受けて来たから、他の人に同じ思いをして欲しくないから
でも唯一エミリアをただのエミリアとして、何の偏見の目もなく見てくれる接してくれる
そんなスバルにだけは時折、弱さを見せる人間味
レムは双子として生まれ、鬼として優秀だった姉のラムに引け目を感じる日々を送っていたけど
姉の角が折れたことで引け目を感じずに済むことによる、良かったと思ってしまったことへの罪悪感から
ひたすらに姉の分も一生懸命に色々できるように努力して、姉の分もって生きて来たけど
スバルによってレムはレムとして、代わりはいないんだって救われた
ラムは魔女教をけしかけたロズワールに復讐する為に、仕えたけども
恋愛感情が芽生えたことで、ロズワールを囚われの運命から救いたいと思うようになったり
ロズワールは発魔期を患うが強大なマナを持つ者だけが罹る病の為に、誰からも理解されずに苦しんでいた
そんな彼を唯一理解し、救ったエキドナ
だからこそ作中であそこまで固執し、彼女の為だけに生きて来た
ベアトリスは400年もその人を待った、周りの誰も彼もが彼女を残し、消えていく
その苦しみは到底理解できないし、苦し過ぎると思う
だけどそんな中、彼女を彼女として必要としてくれるスバルに救われた
大分省略したし、オレの語彙力じゃ表現しきれないが
一人一人に緻密で深いバックボーンが用意されているから、キャラクター自身が自分で考えて、自分で行動する
その上でハイファンタジーとして物語や世界設定が完成されている為に、重厚な味わいを堪能できる訳ぜよ
【導き出される結論は…】
どんな作品もその人の生きて来た人生により生まれる価値観だったり、考え方だったり、趣味だったり
色んな要素が加味されて、『好き・嫌い』の基準ができる
だからオレの中で不動の1位だからといって、他の人にとっては何も感じないって人もいるだろうし
意見の共感とか他人に求めるモノじゃないと思うぜよ
結局は自分が好きなら好き、嫌いなら嫌い、評価なんてそんなんでいいと思うんだぜい