ねっち さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 2.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
宮崎駿の芸術
これはいつかもう一度見なければいけない、そう思わせるような作品でした。
今の私には二郎が良い人間に思えませんでした。最愛である奥さんをほっといて仕事に打ち込み、あろうことかこの男は結核の彼女の前でタバコを吸い始めます。でも、終わってみればいい作品だったと思うし、奥さんを愛していたんだなと思わされます。
多分この話を噛み砕くには私の経験値が足りないんだろうなと思いました。自分と重ね合わせる部分が非常に少なかったです。ただひとつ言えることは、間違いなく名作であるということです。
宮崎駿監督が今までのジブリの一種の様式美のようなものを捨て、全く新しい芸術作品に近いものを作ったなとかんじました。音の表現や風の表現、シーンの切り替わりなどは見ていて楽しかったですし、菜穂子さんの健気で一途な愛も見ていて心に刺さりました。
多分私はこの作品の全然深くまで見られてないんでしょうね。また10年後20年後に見たいと思わせるような作品でした。
89/100点