「あの夏で待ってる(TVアニメ動画)」

総合得点
84.0
感想・評価
2735
棚に入れた
13538
ランキング
305
★★★★☆ 3.7 (2735)
物語
3.6
作画
3.8
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.7

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ひろたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

主人公片思い玉砕サブヒロインを描かせたら長井龍雪監督が一番だと思う件

すごく好きな作品です。とにかく好きな作品です。

私は、この作品で、はじめて「監督さん」を意識しました。
それは、面白い云々以前に肌に合うとか波長が合うとかそういう類のものです。
私は、この作品に出会うまでは、監督さんを意識することはありませんでした。

以前、アニメは、物語と絵と音楽が良ければいいのかなって思っていました。
そして、評価は、面白いか、面白くないかで判断していたと思います。
どちらかと言うと、「視覚」や「聴覚」で判断できるものです。
しかし、この作品に出会って、新しい判断基準を意識させられました。
それは、自分に「あうか、あわないか」、「好きか、嫌いか」です。
つまり、「感覚」です。

何がそんなに自分にあうのか、何がそんなに好きなのかいろいろ考えてみました。
それは、物語のテンポ感だったり、展開だったり 、盛り上げ方です。
とにかく観ていて引っ掛かるところがありません。
本でも自分が読みやすい本と読みにくい本があるのと同じです。
この作品は、自分の中で無意識にこうなってほしいと思う展開がきます。
盛り上げてほしいと思うところで、盛り上げてくれます
ライヴのようにステージと客席が息ぴったりに盛り上がるのと同じ感覚です。
作品と視聴者の息がぴったりと合うような、そんなところが好きなんです。
とにかく楽しんでもらいたいと言う監督の心意気が感じられます。
長井監督の「とある科学の超電磁砲」を観ていてもそう感じます。


長井監督の作品と言ったら、やはり主人公片思い玉砕サブヒロインです。
この手のキャラの描き方では長井監督が一番好きです。
とらドラの「みのり」、あの花の「なるこ」、そして、この作品の「かんな」。
あまりにも健気なので、ヒロイン以上に応援したくなります。
でも、やっぱり玉砕。
観ているこちらは、かわいそうと言う視線しか向けられません。
しかし、彼女たちは、これでもかってくらいの爽やかさでそれを打ち返してきます。
この展開は癖になりますし、長井監督の作品がまた観たくもなります。


私は、この作品から声優さんも意識し始めました。
まず、赤髪のびっくり不思議ヘアスタイルの眼鏡娘宇宙人「イチカ」。
このキャラは、目がとても可愛いくて好きです。
そして、なんと言っても戸松遥さんの演じる声は、この作品が一番好きです。
少しかすれた甘い声。
「イチカ、頼むからずっと喋っていてくれ」と思います。

「かんな」役の石原夏織さんの声もこの作品が一番好きですね。
「れもん」役の田村ゆかりさんの声は、シュタゲの「鈴羽」と甲乙つけがたいかな。

私は、この作品を観るまでは、監督さんや声優さんをあまり意識しませんでした。
そう言う意味で、この作品は、アニメの楽しみ方を広げてくれた作品でした。


この物語は、最後、とてもドラマチックできれいでな終わり方をします。
しかし、これじゃ悲恋じゃないかとも思わなくもありません。
それだけイチカに感情移入している自分に気づきます。
でも、そんな時は、ドラマCDを聴いてみてください。救われます。

最後に。
やなぎなぎさんのED曲「ビードロ模様」は、後でじわじわきますよ。

投稿 : 2021/12/08
閲覧 : 402
サンキュー:

22

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