nyaro さんの感想・評価
2.4
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
想像の1000倍いい展開と思ったら、最悪のリメイクを選択してました。
え、戻るのそこ?だったらまた同じ失敗を繰り返してるじゃんと思いますが…というか、だったら、やり直した現実を受け入れて奥さんをもう一度絵の世界にとかのほうがよっぽど良い気がしますが…なんでリセットしてやり直せる、っていう安易な方向に話が進んでしまうんでしょうか?
劇場版アニメの「時をかける少女」でも言っていましたが「いい思いをしている人がいれば悪い目にあっている人もいる。それがタイムリープ」です。自分の周囲が不幸だからといって、今うまくいっている、幸せな人もリセットしてしまうとどうして発想がいかないのでしょうか。一番嫌いな展開になってしまいました。
せっかく自分本位のリセットが悪い可能性を生み出すって気が付いたのに、ストーリーをもう1回都合のいい場所からリセットするという物語をつくる神経がわかりません。せっかくいい展開になりかけたのに残念です。
これでまたハッピーエンドを目指しても、不幸な人も生み出しているという想像力を働かせるべきだし、もとに戻るなら、一番最初のスタートに戻らないエゴは駄目でしょう。
これが「ぼくたちのリメイク」?ぼくたちじゃなくて、お前の自分本位のリセットだろうという気がします。現実から逃げて転生して異世界に逃げ込む人と何も変わりがありません。
9話見ました。9話で覚醒ですね。いいですね。非常にいいです。強引に期日を守る、個性を曲げて売れる作品を作る。それが成功に結び付いた。ただ、それをやることでのびのびと本来伸ばすべき才能を潰してしまった。
つまり、主人公は職人であって、クリエーターではないということです。主人公が持っている能力は人の才能を見抜く力ではなく、人を使って作品を作る器用さでした。
この展開をいれたということは創作について本作は真面目に考えている証です。素晴らしいと思います。
こじんまりと幸せな家庭を築く。準大手のゲーム会社に勤める。それは夢の実現ではありますが、コレジャナイ感がすごいですよね。ストーリーの方向性は、ちょっと想像していたのとは違いますが、かなりいい裏切りだと思います。話も面白いです。
さて、これからですね。どういう落ちをつけるのか。でも、想像していた1000倍いい展開でした
6話まで視聴。胡蝶の夢なのかタイムリープなのかわかりません。ただ、クリエーターの世界って昔に戻れば今の経験を活かして、活躍できるって本当に思っているんでしょうか。
美大ものでは、ハチミツとクローバーという作品があります。あの作品は恋愛群像劇に見えますが、実際は天才と凡才の差を徹底的に残酷に描いていますし、それが本筋でした。
本作も将来成功する天才…かわかりませんが才能(タレント)が出てくるわけです。若くして成功する絵師とか歌の才能とか。クリエータの世界はいくらやり直しても才能の差は絶望的だという結末で、目が覚めて改めて地道に自分の道を進みだす、ならいい話だと思います。ひょっとしたら、自分に才能はないけどプロデュースならできるとか言うなら、まだ納得できます。
でも、タイムリープで元に戻って美少女たちとキャハハウフフで、やる気があれば俺も成功したんだ…では、あまりにも浅すぎるストーリーではないでしょうか。
過去に戻る前の女性の部長が芸大の優等生ででてきましたが、マネージメントとクリエーターの才能って同じなんでしょうか。こういうところの作り込みがちょっとなあという気もします。
加えて、本作は芸大としてそれらしいエピソードとかセリフとかありますけど、どこか虚構めいていて、あまりクリエータの才能の恐ろしさというか、狂気性が伝わってきません。
ストーリー自体は見られないほと面白くないとはいいません。というかオチがどうなるかで価値が変わると思いますので、途中のレビューは難しいかったです。が、今時点のキャラとかストーリーの組み立てからはあまり期待が持てないかなあという感じです。
夢オチはあまり人気がありませんが、本作に限って言えば、胡蝶の夢型の夢オチであるべきだ、と私は思います。最後までまって、続きのレビューを書こうかと思います。