ヴィンセント さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
会話劇のアニメ化
本作は,原作が,阿良々木くんとその他キャラクターの会話劇を中心に物語を展開させていくため,映像化するのは,非常に難しい中で,視聴者を飽きさせないように様々な工夫を凝らした名作である,と評価できる。
前作の「化物語」の時と比較すると,登場人物が,阿良々木兄弟となるため,個性的な他のキャラクターの登場シーンが減ってしまい,やや残念な面がある。
また,声優に関しては,神谷浩史さん,喜多村英梨さん,井口裕香さん,の演技には,「あっぱれ」の一言である。セリフが長いうえに,抑揚をつけながらしゃべるのは,いくらプロとはいえど容易なことではないだろう。
音楽に関しては,「まあまあ」で,特段良いところもなければ,悪いところもない。つまり,普通である。(meg rockさんの作詞は,あいかわらず素晴らしい。)
まとめとして,アニメから入った人は,ぜひ原作にも目を通してほしい作品である。アニメでは,時間の制約があるため,省かれてしまった,主人公とヒロインの掛け合いも存分に堪能できる。また,この作品は,「化物語」の続き,という位置づけのため,本作「偽物語」のみを観ても,キャラクターの相関関係等がよくわからないため,2作品セットで観ることを強くお勧めする。