ぺー さんの感想・評価
2.9
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:途中で断念した
押井守を知らない子供たち
大御所がクレジットされてる注目作。
という触れ込みなんでしょうけど私の引っ掛かりは吸血鬼もの。絵柄からして『隣の吸血鬼さん』みたいなゆるい日常ものかと事前に想定していて蓋を開けてみたらまあ近からず遠からずって感じです。
献血マニアの女子高生んとこに吸血鬼さんが転がり込むお話。
吸血鬼に持つ先入観を逆手にとってややずらしを加えたりそのまま見せたり基本テイストはギャグ路線となります。
まずはここで私のニーズからずれます。あくまで自分の趣味ですけど、吸血鬼ものには“退廃”“耽美”などなどを期待しちゃうのですがそうではない。よってまずはここで後ろ向きに。
私と同じように退廃的なノリ求める場合は手に取らずともよろしいかと思います。
次に本丸“押井守”。
よくよく考えたらこの方の監督作品一つも鑑賞しておりません。
うる星やつら ⇒ 夕方アニメで観たような再放送で視たような
パトレイバー ⇒ 原作既読。アニメは少々。劇場版は観てない
攻殻機動隊 ⇒ いつか観たいと言いながら早幾年
実体験に基づく思い入れは一切ないため忖度なしで以下
{netabare}斬新ですねこれは{/netabare}
ギャグなんでしょうけど最近見かけない手法があちらこちらに。これはこれでアリなのかなどうかな。
なにが斬新かと申しますと、例えばやらかした時に隣にいるキャラがカメラ目線で変顔になる「がちょーん」的ずっこけ演出みたいなところ。
御年70歳ですのでいわば私にとっちゃ父親と同世代です。ギャグは鮮度というので瞬発力みたいなのが大事ですが本作は残念ながらないですね。もしかするとナイツが所属されてる漫才協会みたいな名人芸を堪能するスタンスなのかもしれませんが、彼の得意分野ではないので芸の蓄積がありません。
私がギリ知ってるパトレイバー(しかも漫画)だとシニカルな中にたまに笑いがある作風。まるで違います。こうしてみると、隣の芝生は青く見えたのでこんなん作ってみましたよって道楽作品以上でも以下でもないという結論でしょうか。
“趣味に合わない吸血鬼もの”
“趣味に合わないお笑いもの”
5話まできて撤退します。
※無駄話
■押井守を知らない子供たち
世間で評価を受けたものに捉われず新境地開拓にチャレンジって素敵です。情熱なきゃできません。本作のポジティブ評価はその一点。
とりあえず録画してあとから『押井守』と知っての初押井守作品でした。代表作が90年代半ばならば押井作品を知らない視聴者も一定数いることでしょう。私もその一人。
途中撤退しといてなんですが遊び方次第で面白くなってたかもしれませんね。
{netabare}知らん人は知らんと思うけど15年くらい前に世界のナベアツがあらびき団で披露したネタ“T-BOLANを知らない子供たち”みたいにはっちゃけてたら良かったのにね。知ってる人少ないと思うけど…{/netabare}
視聴時期:2021年7月~9月 リアタイ視聴
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2021.8.15 初稿
2021.11.7 配点修正 -0.1