nyaro さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
想像とは違いましたが、確かに理系の恋愛でした。
対人関係が苦手な理系同士が、不器用ながらも少しずつ心を通わせて、最後には…って、いうラブコメを想像していました。といいますか、本作も言葉にするとその通りなのですが、まさか、理系的な知識を使ったギャグ系だとは思いませんでした。年齢層が大学院生ですので、確かに理系感はありました。
出落ち感があって、1話は面白いのですが中だるみはあります。中盤以降は結構面白く見られました。
初めのころは心拍数の話や状況証拠を積み上げるような話ばかりで、理系というにはアレ?という感じでした。理系の人間をデフォルメして見せるだけかなあと思いました。
が、途中から理系的な内容になってゆきます。デートのTSP問題や恋愛心理学の実験についての教授の見解がかなり良かったです。これが理系の好奇心というものなのでしょう。
特にムード値のところは、非常に説得力がありました。いくつかのパラメータのうち、一つだけでも許容される範囲を外れると、解が0点以下になる。クマが解説してくれて自虐的にこのムード値を馬鹿にしていましたが、私は感心しました。実際のデートなどに応用もきくのではないでしょうか。
理系が何に役に立つの?という一般的に問われる疑問に対する答えも散りばめられていました。研究発表の質疑応答も面白かったです。本筋ではありませんが、たしかにタイトル通り、理系的なウンチクもあって興味深く見られました。
全体としては面白いです。前半の数話をもう少しまとめるともっと良かったと思います。作者なのかアニメータなのかわかりませんが、ストッキングフェチだと思います。