nyaro さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
しっかり組み立てられた愛憎のストーリー。面白いです。
ストーリーの組み立てが最終話までしっかり作り込んであるアニメは本当に見たあとが心地いいです。妖怪バトルものではありますが、それは舞台設定であり、姉妹のように切磋琢磨してきた2人が愛憎で引き裂かれるストーリーが本筋でした。
{netabare} 家督をめぐる思惑と大人の都合に翻弄され、最後は最愛の義父を殺された黄泉が悪霊?墜ちする展開は、言葉で書けばベタではあります。 {/netabare}が、大人を含めた周囲のキャラが描けていたので決して見慣れた展開ではなく、面白かったです。
黄泉は、姫カット、セーラ服冬服、鉄壁超ミニスカートに日本刀。いいですね。エロいですね。魅力があります。百合もありましたし。このキャラと闇墜ちした後のギャップがあるので迫力がありました。
各キャラのギャグパートが少し寒かったですが、これも組織が壊れて行くというより追い詰められてゆく感じを演出するためのものでしょう。
{netabare} また、黄泉を騙したあの白髪の女性も言っていましたが、妖怪と戦う能力を持った人はいつか死んでゆくという儚さも表していました。この言葉と裏腹に黄泉の義父を殺した動機が、業というものなのでしょう。 {/netabare}
ラストもそうなるべくして、そうなりましたが、黄泉の愛情が良かったと思います。
さて、アニメですがちょっとDアニメで見直したのですが思ってたほど作画が良くはないのですね。止め画も結構ありましたし。必要十分の水準なのでいいんですがもっと高水準だという印象がありました。それだけ以前見たときの評価が高かったのでしょう。
あと音楽はOPは有名でいい曲ですが、作中の挿入曲がちょっとレベルが低かった気がします。
構成で、1話は確かに面白い試みですが、作品としては黄泉が墜ちて行くのが楽しめませんでした。殺生石で復活する前後のギャップが驚きポイントなのになぜ?という感じでした。ただ、冒頭に言った通りクリエータが最後までしっかり構成を作り込んだ結果だと思いますので、悪くは無いのでしょう。
「はっろー、神楽」っていうセリフだけが妙に浮いていて、この部分だけ何年も耳に残っていました。不思議なセリフです。