nyaro さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
インデックスが足枷で、面白くなりきれませんでした。
多分ですが、6話のインデックスの話で終わらせる予定…というかシリーズ化の構想はなかったのでしょう。ここまでで奇麗に話は終わっています。歩く教会という面白いギミックやイマジンブレーカーというタイトル、そしてインデックスと当麻の記憶がああいう結末になることから判断して継続を意識しているとは思えません。
ですからこの先、インデックスという存在が「ペット」になってしまいます。ギャグあるいは日常パートの相方。10万8千冊は一応引きずりますが、それはモノでも構わない構造になります。
御坂という魅力的なキャラを作りながら、魅力のなくなったインデックスが上条当麻という主役が活躍する足枷になります。
それと、土御門も同様です。死を賭して術を掛けるという設定が、7話以降ギャグにしか見えなくなります。ステイルや神裂という存在もどこか中途半端で6話までの彼らの行動原理は良いのですが、7話以降はどこかやることなすこと滑稽になってゆきます。この3人はカッコつけているのでなおさらです。
宗教サイドの話は風呂敷をどんどん広げてゆきますが、肝心のヒロイン、インデックスにうまく絡まないですし、土御門、ステイル、神裂などが騒ぐだけで設定も行動原理もチグハグになってゆきます。要はお前等何してんの?状態になります。
で、宗教サイドは出てくる敵が奇異なだけで、スケールは小さいし道徳観や倫理観が一般人で、どうも厨二感が鼻につく気がします。
御坂と一方通行の話は非常に出来が良いですが、インデックスや宗教から視点をずらした結果でしょう。20000人のクローンとレベル6。これは本当に面白い着想でした。超能力のレベルの扱い方が秀逸で、この軸があるので科学サイドの話は面白くなります。
原作も実は宗教サイドの話がつまらなくて、2回ほど挑戦していますが、10巻まではいくのですが、神の右席で飽きてしまいます。アニメならまだ見られるのですが。
科学サイドが面白いのにインデックスがいるために、宗教によらなければならなかったのでしょうか。魔術のほうはシリーズ通じて、面白くないとはいいませんが、2周目に行くほどの魅力は出せませんでした。
なお、10000人を〇〇すって…1日3人でも10年かかりますよね?どんなペースなんでしたっけ?