Jun さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
心を込めて歌うとはどういうことか
わかりやくい。1クールで気持ちよく潔く完結する。考え始めると腑に落ちないことも多いが、要は、素直で優しいヒロインが使命を全うして(歌いながらテンポよく)、世界を救う。
過去にデータを送って未来を改変する、あの未来ガジェットと同じタイムリープ設定。ほぼ二話ごとに一つのミッションをクリアしてゆくオムニバス。三つミッションがあった後、最後の伏線回収に四話。
初めは感情表現の苦手だったロボットAIのヒロインがミッションごとに成長してゆく。人間に与えられた使命に殉ずるAI達に、倫理観を感じる。でたらめなキャラが1人も登場しないので気持ちがよく見れる。
最後の伏線回収以外は歌というよりは拳でミッションをクリアしてゆくが、戦闘の動きもいい。
AIにとって、世界を不完全な人類から取り上げるよりも、素晴らしく、意味のある、心のこもった歌って、どんな歌なんだろう。
OPも劇中の歌も素直ないい歌だと思う。ラストのアーカイブをフリーズさせる歌も悪くはないのだけれど。実際、本当の至高の歌はアニメの劇中歌では創れないのだろうか。
最後、歌唱中、唐突にぶっ倒れるシーンが印象的。目のレンズの焦点合わせの機械音が断末魔の叫びのようだった。