くまごろう さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
100点満点(終わり方はハッピーエンドではありません)
本当にこういう作品好き。
ストーリーの作り上ハッピーエンドにするためには超展開に頼るしかない、中で最善を尽くすビターエンド。
もちろん全てを解決して完全なハッピーエンドも好きだけど、この作品みたいなビターエンドが、もう本当に最高!
と、感情がほとばしりました。
この作品は心に鍵をかけ色を失った少女が、祖母が学生である過去に渡らせられ、色を取り戻す物語。
主人公である瞳は祖母琥珀とその同級生である写真美術部のメンバーと、何気ない日々を過ごし次第に心を開いていく瞳。
その場所がかけがえのない場所になってきたある日、時の矯正力が発動する。初めは一瞬行方不明になるだけだったが、その現象は悪化するらしく、最終的には時の淡いに消え去ることもあるとか。
そのため、琥珀と魔法写真美術部のメンバーは瞳を元の時代に返すことを決意。
元の世界に返す儀式の中でひとみは色を取り戻し、無事元の世界に帰る。
元の世界イコール琥珀がおばあちゃんの世界なので、魔法写真美術部のメンバーはもういない。
それでも瞳は前を向き、自分の人生を歩んでゆく。
正直もう描き切れないほど最高です。
最後の場面で瞳が誰かの墓(たぶんゆうと)に手を合わせるシーンがあるけど涙を浮かべるだけなのとか、その後のシーンが1話で話しかけられても答えられなかったクラスメイトに瞳から話しかけるところとか、
あとありきたりではあるのかもだけど、瞳にとっての幼い頃の唯一の希望だった色のある絵本は、瞳と出会った後のゆうとが書いた絵本だったとか、しかももうそのゆうとには会えないとか、
もう本当に本当に最高でした。
ビターエンドでも受けいれることができる人にはぜひ、ぜひお勧めしたい!