「EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション(アニメ映画)」

総合得点
72.1
感想・評価
39
棚に入れた
208
ランキング
1207
★★★★☆ 3.9 (39)
物語
3.7
作画
4.1
声優
4.0
音楽
3.8
キャラ
3.9

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ネタバレ

7でもない さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

めちゃくちゃ

ANEMONE特番の後半で見た。
 
 
TVシリーズを切り貼りして、冒頭に30分の新作を加え、新しい設定で作り直しているみたいだけど話になっていない。色々問題がある。

新作部分でも、旧作部分でも細かく日本語+英語で解説字幕/サブタイトルが入るけど、人間が読める速度ではない。おしゃれさ、デザインのみを優先し、人間が視覚できる速度(日本語なら秒速4文字、英語ネイティブで秒速20文字、子供17文字、第二言語ならもっと少ない)では無い。文字の出現・消える演出自体はとても尖っていて素敵ではあるけど、文字や言語として認識する上で邪魔になっている。MVとかで流すただの「画面上のデザインの一部」なら問題ないけど、理解しようとすると正直目がついていけなくて目と脳がイラだってくる。そしてこれが30秒に1回くらいの割合で挟まってくる。やれやれ。庵野監督がよくやったような演出の発展形のつもりなんだろうけど、手段が目的を殺している、本末転倒。


 
また旧作の編集だけど、細かく時空列が入れ替わり、fast forwardとかplay backとか表示され、三日後とか8時間後とか3時間前と細かく時間軸が前後し、その度に解説が入るけど、上記のテロップ/解説字幕の演出が加わり脳みそがスクランブルエッグにされてたような気分になる。最初は時間軸を整理して理解しようとしたけど、途中で諦めた。

特番でANEMONEの解説の小清水亜美やナレーターがしつこく地球設定と繰り返してたから、今作でも地球設定だと思いきや、原作の星(名前は失念)の話で更に脳が混乱した
 
 
ただ冒頭の30分は本当に良い。人類の存亡をかけた一大決戦。手書きのロボの戦闘の気持ち良い加速と減速感、次々に手足が吹っ飛びやられていく量産機、弾道銃器や誘導レーザーや誘導ミサイルが描く弧のアニメーションの気持ち良さ、コーラリアンのはじけ飛ぶ姿、煙、爆発の手書き特効、光、影、色、モニターグラフィックス、リズム、曲。宇宙から見える地球の姿。これは見てすごーくよかった。追記:今思うと「トップをねらえ6話後半、【クライマックス前編】停め絵のシーン」を今の技術、今のBONESの能力全力で描いたらこうなるかなみたいな感じだった。

投稿 : 2021/09/19
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