横比較無用ノ介 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ストーリーより映像重視の作品
4本の短編アニメからなるオムニバス映画。
【九十九】
森田修平監督作品。
付喪神のお話。起承転結がしっかりして、分かりやすい。SDGsだね。
鮮やかな和柄と、主人公の無骨な顔つきのコントラストが良い。
アカデミー賞にもノミネートされ、外国人受けが良かった作品。
【火要鎮】
大友克洋監督作品。
絵巻物や浮世絵など、日本の絵画をアニメ化したような作品。
もし、江戸時代の絵師がアニメを作ったら、こんな感じだろうか。
ストーリーは、「八百屋お七」っぽい。
ひたすら映像美に圧倒される作品。
作品とは関係ないが、火消しは開会式でトレンドワードになったなあ。
【GAMBO】
安藤裕章監督作品。
江戸(戦国?)時代のモンスターバトル。ただそれだけ。
せめて、次の話へのつなぎになっていればよかったなあと。
【武器よさらば】
カトキハジメ監督作品。原作は大友克洋氏の短編漫画。
ディストピアでの人間vs.戦闘ロボット。リアルな戦闘シーンと皮肉の利いた結末。
これぞ大友ワールドという感じの作品。
前三作との関連性は感じさせないが、ラストシーンで...
全体的に、おじさん向きという印象(GAMBOは除く)。
スタッフロールで流れる曲が「夢であいましょう」って、どれだけ古いんだ。
まあ、江戸時代よりは新しいけど。
「AKIRA」が代名詞みたいになっている大友克洋氏。
自分の中では「童夢」の衝撃の方が大きい。アニメ映画化して欲しいなあ。
下手にハリウッドで映画化されると、原作の雰囲気をぶち壊してくれるからね。