シャベール大佐 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
題材に目新しさはないけれど、普通に楽しめるオリジナルのSFアニメ
自律人型の歌姫AI・ヴィヴィが主人公のオリジナルSFアニメ。全13話。
物語は、2061年の4月、テーマパークのステージで歌う仕事をしているヴィヴィのもとに、未来から転送されて来たというAIのマツモトが現れ、100年後に起きるAIによる人類抹殺事件を阻止するための協力を求めてくる、みたいな始まり。形式的には、100年間をひとつの連続した流れとして描くのではなく、要所要所の、歴史の分岐点となる事件について描くエピソードをいくつか積み重ねて、全体のストーリーを作っていくような感じです。AIと人間が衝突するとか、過去に戻って歴史を変えるとかいう内容自体は、SFとしては割とありふれたもので、特筆するようなものはなかったと思いますが、定番としての安定感はあって、普通に楽しめました。ただ個人的には、序盤中盤と比べると、終盤は期待したほど盛り上がらなかったという印象で、もう少しクライマックスにわかりやすい爽快感があると良かったかもしれません。
作画は、とても綺麗。声は、福山潤がちょっとうざいAIキャラを演じていて、なんとなく宇宙をかける少女を思い出しましたが、役柄にはぴったりだったと思います。音楽は、楽曲も歌唱も別に悪くはないのですが、作品として「歌」のハードルを上げてしまっているところもあって、なかなか難しいですね。
最後まで観終わって、まあまあ面白かったです。この系統のお話は、目新しさはありませんが、普通にやれば大外れになることはない気がします。