たわし(爆豪) さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
物語の「原体験」を感じる。
高畑勲、宮崎駿ペアが東映時代に描いたとされるアニメ映画。
1968年作品。
非常にジブリアニメのキャラクター原型を見るだけでなく、「東映まんがまつり」というか、東映が持つ「少年ジャンプ」を初めとするキャラクターや物語の原体験のような作品になっていると感じました。
主人公ホルスのキャラクターにはジブリの歴代主人公の面影を感じるだけでなく、「キン肉マン」や「ドラゴンボール」「ワンピース」といった東映のお馴染みの明朗快活な少年的キャラクターにも重なるところがあるし、本作のヒロインヒルダにも同様の感想が挙げられます。
非常に純粋なだけでなく、キャラクターの葛藤や相克が描かれるのもジブリ的な要素であり、流石、高畑勲監督という感じがします。
あと、劇場作品だけあってキャラクターがぬるぬると動くだけでなく、躍動感があって昨今のアニメと見比べても若々しいエネルギーを感じるのも良かったです。